鶏肉と豚肉の価格に逆転現象が起きています。人気のステーキ店では、新たなメニューの開発に挑むなど試行錯誤が続いています。
ステーキ店がトンカツ開発
トンカツを試作中の東京・墨田区にある店。実は、牛肉を使ったハンバーグとハラミステーキが看板メニューの飲食店です。
およそ1年半前から価格を抑えられるポークステーキの提供を始めましたが、牛肉と豚肉の仕入れ価格の差は広がる一方で、新たな豚肉メニュー・トンカツの開発に乗り出しました。
「(牛肉の仕入れ値は)6月から9月で50%くらい値上がり。50%の値上がりは考えられない。アメリカの物価高とウシが足りないみたい、干ばつの影響で」
鶏肉と豚肉価格に逆転現象
肉の価格に対するイメージといえば、牛肉・豚肉・鶏肉の順番で思い浮かべる人も多いと思われますが、物価高の昨今、価格の変化に敏感な買い物客の認識は少し変わってきているようです。
「鶏もも肉は高い。私はやっぱり豚肉が多い」
認識が変わった理由の一つは、豚・鶏それぞれの主力商品にあるようです。
から揚げや煮物にも使える国産の「鶏もも肉2枚が入った1パック税別735円」と、しょうが焼きや豚汁に使えるメキシコ産の「豚こま肉1パック税別490円」。国産と輸入、グラム数にも大きな違いはありますが、1パック250円近い差です。
「パッと見の金額が高く感じるというのはあるかも」
侭田由美店長
「(以前は)鶏肉のほうが安かったけれど、もう今は逆転現象。今は豚肉のほうが安い感じ」
豚肉の割安感が続くか
農林水産省・最新の調査結果によると、今月、スーパーでの輸入牛肉の価格は平年より27%高く、鶏肉も15%高値と、ともに過去最高値となりました。ただ、豚肉は5%高と、牛・鶏ほど高くなっていません。
日本科学飼料協会・祐森理事長によると、豚肉の価格が安定している理由は、餌(えさ)と輸入先の“分散化”にあります。
ニワトリは餌のほとんどを輸入品に頼っている一方、ブタは国産の飼料も食べるため、餌代高騰の影響が少ないといいます。
輸入先に関しても、ブラジルとタイで98%を占める鶏肉と比べて、豚肉は世界各地から分散して調達しているため、価格の変動が抑えやすいということです。
しばらくは、豚肉の割安感が続くとみられています。
(「グッド!モーニング」2026年11月5日放送分より)







