今回の中間選挙で争点の一つとなっていたのがトランプ大統領が推し進めるデータセンターの建設でした。日本でも各地で建設が進む中、近隣の住民からは不安の声も上がっています。
共和党大敗の一因に データセンター
タラリコ氏
「私たちはたった今、テキサスを取り戻しました!」
民主党の歴史的勝利となった今回の中間選挙。結果を左右する一因となったのが、データセンター建設への反対運動です。
データセンターとは、大量のコンピューターを集め、データの保存や処理を行う施設。スマートフォンやインターネット、そしてAIなどを支えるデジタル社会に欠かせないインフラです。
トランプ政権は建設推進の方針を掲げていますが、電気代の高騰や、騒音などの問題を引き起こすとして住民らが反発。
CNNが行った中間選挙の出口調査では、データセンターの問題を「重視した」と答えた人が半数以上に上り、そのうちの3分の2は建設の規制強化を求め、民主党に投票。トランプ氏が大敗する一因となりました。
日本でも不安の声
日本でも各地で、このデータセンター建設が進んでいます。すでに30棟ほどが稼働している千葉県印西市。
印西市は都内からのアクセスが良く、地盤が強固であることなどから、多くのデータセンターが集まり「データセンター銀座」とも呼ばれています。
印西牧の原駅前の商業施設は、老朽化のため取り壊し、規模を縮小。空いたスペースにデータセンターが建設される予定です。
しかし住民が反発。市は説明会を開きました。
「駅前の一丁目一番地に、建てる必要があるのか」
「この街をどうしたいのですか。箱ものだけが残る街。そんな街に僕たちはしたくない」
建設に対して厳しい意見も。
市は、今後の説明会の開催は未定としながらも、これからも住民に対して、丁寧に説明を行っていく考えだとしています。
「重油の漏れ」懸念も
一方、印西市の中心地にある千葉ニュータウン中央駅付近。周辺にはマンションなどが立ち並んでいますが、建設が予定される建物は高さ50メートルを超えるといいます。
駅から300メートルほどの所で建設が進むデータセンター。住宅や商業施設が集まる場所です。
「はっきり言ったら反対だね。駅を降りてすぐデータセンターじゃね」
「ショッピングセンターのすぐ近くだしね。だから、そういうところに全然そぐわない施設ですよね」
市は住民に対して説明会を行いました。
「環境的にどうだから大丈夫なのか、そういうことが、明確にならない。住民としても安らかに生活できない」
市の担当者
「いま印西市民の方々から寄せられる、ご心配とご不安の声。多いのが排熱、それから騒音・振動・低周波。それなりに基準内ではOKということなので」
建設現場のすぐ脇に立つマンションの住民はこのように話します。
データセンターは、女性が住むマンションと道を挟んで20メートルほどの場所に建設中で、マンションを超える高さになる予定です。
部屋から富士山やスカイツリーが見える眺望が気に入り、3年前にマンションを購入したといいますが、それも見えなくなり、日当たりに影響する可能性も心配します。
さらに、不安に思っていることが…。
事業者の窓口となる企業によると、120万リットルの重油は、非常用発電の設備を動かす燃料として貯蔵するといいます。
千葉ニュータウン中央駅のデータセンター建設について近隣住民たちは、建築確認の取り消しを求める訴訟を千葉地裁に起こしています。
住民と裁判中の検査機関は
データセンター建設に揺れる印西市。住民の中にはこのような声も聞かれました。
建設に賛成する声もあり、受け止めは一様ではありません。
事業者の窓口となっている企業に対し、見解を求めると…。
データセンターの建築確認を行い、住民と裁判中の国指定の民間検査機関は「個別の案件なので、回答は差し控えます」と返答しました。
(2026年11月5日放送分より)











