経済

ABEMA NEWS

2026年11月8日 13:00

「顔をなであう」美少女化したおじさん同士の特別な関係…メタバースで広がる新しい恋愛&友情スタイル“お砂糖”関係とは?「性別はそんなに関係ない」当事者の本音

「顔をなであう」美少女化したおじさん同士の特別な関係…メタバースで広がる新しい恋愛&友情スタイル“お砂糖”関係とは?「性別はそんなに関係ない」当事者の本音
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 世界中がAIの話題で持ちきりの今、めっきり話題の減った「メタバース(仮想空間)」を覚えているだろうか。一時は「オワコン」と言われたが、国内市場規模は2030年に2025年のおよそ5倍となる4兆円近くまで拡大するとの推計もある。

【映像】同棲するケースも…“おじさん”同士で特別な関係に

 外見や年齢を超越した世界だからこそ、今、新たな人間関係の形が生まれつつある。メタバース内では、親友やパートナーのような親密な関係を「お砂糖」と呼び、アバター同士でなで合ったり、一緒に寝たりといった独自のコミュニケーションが広がっている。中には、現実世界での交際に発展するケースもあるという。

 『ABEMA Prime』では、見た目も性別も自由自在なメタバース世界における人間関係の新たな可能性を探った。

■甘い関係を示す隠語「お砂糖」

メタバースの界隈で生まれた言葉

 メタバース文化の調査を続けてきたバーチャル美少女ねむ氏は、「お砂糖」の語義について「諸説あるが『甘い関係』の隠語として、そう呼ばれるようになった。リアルの恋人関係とはちょっと違うという、一線を引く意味で隠語っぽい表現をしているのかな」と説明する。

 派生した言葉も豊富だ。「別れる時は『お塩』。『お塩した』『お塩しちゃった』みたいな言い方をしている」と語る。さらに「多糖類(複数人とお砂糖関係を持つ)」「お醤油(お砂糖ほどべったりしない)」など、さまざまなバリエーションの言葉が生まれているという。

 メタバースで親密な関係が生まれる背景について、ねむ氏は「女性アバター同士だと心理的な距離感も縮まりやすく、友達ができやすい。その過程で恋人ができる人も一定数いる。相手の“中の人”の性別が、そもそもメタバースの中で恋愛するにはそんなに重要じゃないと考えている人が結構多そうだ」と話す。

■バ美肉おじさん同士の「お砂糖」関係…「なで合い」の感覚

【写真・画像】 3枚目

 この日ゲストとして出演したのは、女性アバターを使用する「バ美肉(バーチャル美少女受肉)」で、実際には男性同士ながら特別な関係にある君木みどりさんと綾瀬みくさんだ。

 きっかけについて、みくさんは「もともと私が主催していたイベントで、みどりさんが気になり、アプローチした」と明かす。みどりさんは現在の関係について「どちらかというと親友というか、他の方より仲良い友人関係といった感じだ」と語る。

 2人でメタバース内の各所を遊びに行くほか、「なで合い」も行う。みくさんは「顔や髪の毛をなで合ったりする」と話す。物理的には離れているが、バーチャル空間の中ではすぐそばにいて、お互いを触り合うことができる。「目線も近く、いかにもなでられているような感覚はある」。これは本来感じないはずの感覚をバーチャル空間の中で得る「ファントムセンス」と呼ばれる現象だ。

 2人は普段、リアルな悩み相談もし合うという。みどりさんは「お互い働いているので、仕事の悩みなどを話す。みくさんがお仕事相談ができるイベントをしていて、そこで出会った」と振り返る。

■男性同士であることは意識するのか

バーチャル美少女ねむ氏

 性別についてみどりさんは「元から男性だとは知っていた。VRChatはそもそも男性の割合が多く、みな理想の美少女アバターで、衣装を着せ替えている。見た目よりは精神性が大事だ。人間として尊敬していて、性別はさほど関係ない」と語る。

 みくさんも「男性だとは当然分かっているが、一緒にいようと思った理由は精神性や中身のため、あまり関係ない」と話す。

 現実での交際相手がいてもよいのかを問われると、みどりさんは「人によると思うが、どちらもいると思う。現実でお付き合いしている相手がOKなのであればいいんじゃないか」と答えた。2人の関係について、みくさんは「大親友だと思っている。リアルの友達にはなかなか話せないことも話せる関係だ」と語る。

 依存の懸念に対し、ねむ氏は「そういう人はいると思うし、気を付けた方がいい」としたうえで、「VRは機材も高価で、ハードルが高く、生半可な理由で気軽に引きこもれる世界ではない。この世界でないと楽しめないことがあり、お金もかけるし、機材も頑張って使う。モチベーションが高い人が集まっている印象だ」と話した。

(『ABEMA Prime』より)

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