TKO木本氏“投資トラブル”会見「おいしい話なんてこの世にない」相方・木下氏も同席[2023/01/23 11:22]

後輩芸人など10人を巻き込んだ巨額投資トラブルが原因で所属事務所を退所し、芸能活動を休止していたお笑いコンビ・TKOの木本武宏氏(51)が23日、会見に臨みました。

木本氏は、「いままで私を応援してくださった皆様、関係者の皆様、なによりもこのような騒動に巻き込んでしまった仲間の友人の皆様、本当に申し訳ありませんでした」などと謝罪しました。

■「1億1000万円が宙に浮いたまま連絡がつかなく…」

また、投資トラブルに至った経緯と、金を預けたA氏について以下のように述べました。
「結果的に合計10人、全員友人です。トータル1億7000万ほどを預けることになりまして、頑張って増やしてもらおうと進んだのはいいんですが、何カ月か経って急にAと連絡が取れないという事態になり、そこでどうしようということが勃発しました。

その前から少し預けているのが不安だな、言っていることがちょこちょこかわるなということがあったが、ちょっと疑念を持っているということは全く態度には出さず、ただもしなにかあったときのために、戻せる分だけ渡してくれないかと言って何回かに分けて6000万戻ってきた その直後に連絡がつかなくなって、1億1000万円が宙に浮いたまま連絡がつかなくなった」

■「藁にもすがる気持ちだった」10年来の友人で後輩のB氏に金を預け…

「B氏がA氏にFXでお金を預けていたということを聞いた。B氏は10年来の友人で後輩、プライベートでも食事に行ったり、定期的に会う仲。ある時期から不動産投資をしてうまくいっているといううわさは聞いていた。後輩なので、『儲けさしてよ』と言いたくなかったのでそういう話はしていなかった。そういうときに自分もAにやられたという話を聞いて、『木本さん、ぼくは不動産やってて、実はこういうすごい方がいらっしゃって、その方はその方しか触れない土地というのがあって、どういう土地か言えないけど、買い手も決まっていて1カ月後にはいい利回りになる。なんとかFXの損失を協力できるから、木本さんどうだ』と。

藁にもすがる気持ちだったので、10年来の友人だったということもあり、彼に騙されたということもなかったので、助けてくれという気持ちでいくばくかお金を預けた」

■「俺に何ができる?」相方・木下氏の言葉が一番の支えに

また、木本氏は会見で、相方の木下さんについての思いと、自身の今後の芸能活動について語りました。

「僕がこうなってしまったときに本当に情けない話で、ものすごく憤っているだろうなと思ったが、最初の一言が『俺に何ができる?』という形で、『支えていくで』という言葉を強く伝えてくれた。それこそ一番の支えかもしれない。

相方と2人そろって舞台で、ネタを作ってやっていくというのがすべて。いまできることはそこしかない。少し前からネタ作りを始めている」

■「おいしい話なんてこの世にない」

「おいしい話なんてこの世にないというのは本当にそう思っている。1カ月で50%くらいつくかもしれないという言葉に乗っかった。それくらい特別な土地なんでということに乗っかった。そんな特別なことなんてこの世の中に絶対ない。
投資ということが、まるで悪いことのような、怖いことのようなことを報道を見た方に印象付けてしまったという責任も感じる」

■TKOは「とにかく 苦労してる おっさん」に 「一歩一歩前に進む」

会見の終盤には相方・木下隆行氏が登場しました。
TKOの2人が公の場でそろうのは3年ぶりだということです。

木下氏は「ようやくTKOとして不祥事コンビだが、フリーで、自由に前に進めるということで、僕たちの芯であるコントで前に進めるのは嬉しい」と話しました。

報道陣から「木本さんから投資の誘いはなかったのか」と問われた木下氏は、
「なんでないの?逆に。いい化粧品はすすめられたが、なんでなんかなと逆に思います」と木本氏に質問。

木本氏は、
「そういう話を普段からしていなかった。
そういうのに興味を持っている仲間内でそういうことになってしまった。相方は、特に興味なかった」と説明しました。

また、コンビの今後について、2人は次のように語りました。

木本氏「とにかく僕たちは崖っぷち。崖から落ちてる。
でも、落ちてしまった崖から、あがっていくさま、
その情けない姿を見て笑ってもらえるように頑張る」

木下氏
「TKOの意味は、『T:たかゆき K:きのした T:たけひろ K:きもと O:大阪』と言っていたが、これで
『T:とにかく K:苦労してる O:おっさん』になりました。
その気持ちを胸に刻みながら、一歩一歩前に進みたいと思う」

■「人目につかないような働き方を…」芸能事務所辞めた後は“アルバイト生活”

会見に先立って、テレビ朝日の単独インタビューに応じた木本氏は、芸能事務所をやめた後の生活を赤裸々に語りました。

「何もできずに2カ月ぐらい過ぎていたんですけど、ほんとに生活しないとダメなので、途中からはアルバイトを知り合い通じて、手助けしてもらって収入作る手段を与えてもらっていた。
アルバイトはいくつもあるが、建物のメンテナンスであったりとか、映像編集が元々趣味だったので、映像編集のお手伝いをさせてもらったりとかそういう類の、正直人目につかないような働き方を紹介してもらっていた」

木本氏はテレビ朝日の取材に対し、今回の騒動で自身も2000万円ほどの損失を出したと明らかにしています。

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