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女優の吉永小百合(80)が13日、都内で行われた主演映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」(阪本順治監督、10月31日公開)の完成報告会見に出席した。
女性初のエベレスト登頂を達成し、生涯で76カ国の最高峰・最高地点の登頂に成功した登山家の故・田部井淳子さんの実話をもとにしたストーリー。吉永は124本目の映画出演で、主人公の多部純子を演じる。
登山家役は初挑戦となり、「過酷な撮影でした」と振り返った。関東6県や富士山などがロケ地だったといい、「朝早く家を出て、栃木県で撮影して、その足で富士山まで行くということもあった。何とかやり遂げることができてホッとしております」と笑顔で語り、「田部井淳子さんがてっぺんの向こうから、『よく頑張ったね』と言ってくださっているような気がする」と胸を張った。
今作のためにピアスの穴を開けたことも告白した。この日は田部井さんのピアスを付け、「この役は開けるしかないと思った。没頭するために開けた。解放されたような良い気持ちになっている」と明かしつつ、「大変だったのは、1カ月間泳いじゃいけないと言われたこと。私にとってとてもつらいことだったけど、我慢した」と笑った。
1959年に映画デビュー。自身のキャリアを富士山に例えるなら?の質問には、「8合目くらいでしょうか。頂上まで行けるか分からないけど、元気でやれる限りは一歩ずつ歩いていけたら」と答えた。