俳優の小栗旬(42)、窪塚洋介(46)らが13日、都内で行われた、映画「フロントライン」(関根光才監督)の初日舞台挨拶に登場した。
未知のウイルスである新型コロナウイルスに“最前線”で挑んだ人びとの、事実に基づく物語を映画化。日本で初めてコロナの集団感染が発生した豪華客船に駆け付けた、災害派遣医療チーム・DMATの奮闘を描く。小栗は対策本部で指揮を執るDMATの指揮官・結城英晴を、窪塚は、船内で対応に当たる医師・仙道行義を演じた。
小栗は「多分まだこの映画は“医療ものか〜。あの日のコロナか〜”と敬遠されている方たちもいたりするかもなと思ったりする」と懸念を示しながらも、「本当に勇気をもらえる映画になっていると思いますし、明日の生活が、少し違う色になって過ごして行けるような、一つの映画体験が出来る作品になっているんじゃないかなと思う。この作品が皆さんの勇気となって、明日につながっていったらうれしいなと思っております」とアピールした。
窪塚と小栗は撮影時、ドラマ「GTO」(1998年)以来約26年ぶりの共演だった。窪塚は、実際に豪華客船で集団感染が起こった際について、「テレビを見ながら“感染しているんだから、船から人を降ろしてんじゃねえよ”とか思っていた。そんなことを思っていたりした自分が本当に恥ずかしい。この作品をやらなかったら、見えない所で、名も無き人たちが世界を支えて、回しているんだということを、うっかり忘れたまま、そのまま前に進んでいたかなと思うんです」とコメント。そして、「本当に、この映画に、旬に呼んでもらえて、参加出来て、今公開初日を迎えて、心から幸せですし、誇りに思っています」と感謝。さらに「もう取り戻せない大切な人だったり、帰ってこない大切な時間だったりも、全部ここから前に進む力に出来ると思う。この映画がそのきっかけをくれるなと確信しています」と力強く語った。