フジテレビは19日、元タレントの中居正広氏(52)と同局の元女性アナウンサーAさんとのトラブルに端を発する一連の問題を受け、清水賢治社長(64)がAさんに対面で謝罪したことを公式サイトで発表した。また、誹謗(ひぼう)中傷対策などについてもAさんと合意した。
同局のHPでは、「被害女性Aさんへの謝罪及び誹謗中傷対策等に関する合意のお知らせ」とした文書を発表した。
「当社は、本日、当社代表取締役社長 清水賢治より、A さんに対面にてお会いして、(1)本事案が、当社の『業務の延長線上』であると第三者委員会の調査報告書で指摘された状況で起きたこと、(2)A さんからの被害申告があったにもかかわらず、当社が、A さんの人権を救済するために必要な対応を適切に行うことができなかったこと、(3)本事案発生後の当社の対外発信によってもA さんに対して精神的苦痛を与えてしまったこと等について、謝罪いたしました。このような謝罪の機会を設けてくださった A さんに対し、深い感謝と心からの敬意を表します」と報告した。
さらに「その上で、当社と A さんとは、本日、(1)当社が、A さんと協力して、本事案に関連して、A さんに対してなされる不当な攻撃又は誹謗中傷から A さんを守るための措置を講じるよう努めること、(2)当社が、本事案、並びに、本事案に関連する当社及び当社の役職員の一連の対応に関連して A さんが被った経済的及び精神的損害に対する補償を行うこと等を内容とする合意書を締結しました」と明かした。
フジテレビの第三者委員会は今年3月、当時同局の女性アナウンサーだったAさんと、中居氏との間に「重大な人権侵害」である性暴力被害があったと認定した。