俳優の横浜流星(28)と広瀬すず(27)がダブル主演する、凪良ゆう氏原作の恋愛小説「汝、星のごとく」が実写映画化されることが3日、発表された。映画は2026年に公開予定。撮影は今年7月に始まる。
横浜と広瀬が、凪良氏原作の映画で共演するのは、「流浪の月」(22年、李相日監督)に続き2作目となる。
原作は、小説家・凪良ゆう氏が22年に発表した同名小説で、第20回本屋大賞を受賞した作品。
瀬戸内の島に転校してきた高校生・櫂(かい=横浜)と、その島で育ち、親の問題に悩む暁海(あきみ=広瀬)が、心に孤独を抱えながらも惹かれ合い、15年にわたる二人の愛の軌跡を描く物語。
監督は「新聞記者」(20年)や「正体」(24年)など数々の映画賞を受賞した藤井道人氏が務める。横浜はこれまで藤井監督の作品に6度出演しており、かねてから原作の映画化を望み、監督に自ら提案したことが映画化実現のきっかけとなった。
横浜は「コロナ禍でふと手に取った小説が『流浪の月』でした。すべてに心をつかまれ、映画化に携わることができ、転機となった作品です」と振り返った。
その後も一読者として凪良氏の作品を楽しみ、「『汝、星のごとく』に出会いました。読んだ瞬間、瀬戸内海の美しい景色の中で櫂として生きたいと思い、凪良先生や藤井監督に自分の思いを伝えました」と明かした。そして、「『流浪の月』でご一緒したすずちゃんが暁海として生きてくれる。奇跡の連続が起き、撮影が始まる前から感無量です」と語った。
広瀬は、藤井組への出演を熱望していたといい、「演じるのがすごく楽しみだなと思いながら原作を読みました。何とも言えない、でも素直な愛のかたちがたくさんあり、主人公二人の世界を丁寧に、優しく寄り添っていけたらと思います」と思いを語った。