俳優の山田裕貴(34)が主演を務める映画「ベートーヴェン捏造」(関和亮監督、9月12日公開)に、3人組バンド「Mrs. GREEN APPLE」のキーボード担当・藤澤涼架が出演することが、15日に発表された。
藤澤は映画初出演で、ポーランド出身の天才ピアニスト・作曲家ショパン役を演じる。
原作は、文筆家・かげはら史帆氏による歴史ノンフィクション。19世紀ウィーンを舞台に、音楽史上最大のスキャンダルとされる「ベートーヴェン伝説の捏造」に迫る物語。
本作では、偉大な作曲家として知られるベートーヴェン(古田新太)が、難病を克服して名曲を生み出したとされるが、実際は粗野でだらしない人物だった。彼の秘書・シンドラー(山田)が、そのイメージを死後に「聖なる天才音楽家」として作り上げていく様子が描かれる。
藤澤は今回の映画初出演について、「映像での演技経験がない中で初めての映画出演のお話をいただき、驚きと恐縮がありましたが、大変光栄でした」とコメント。
「日頃、楽器演奏で音楽を届ける表現者として、役を演じることにも関心がありましたので、とにかく一生懸命頑張りたいと思いました」と意気込みを語った。
また、本作の脚本を手がけるバカリズムについて、「日常の何気ない空気感にクスッと笑ってしまう要素が盛り込まれているところが大好きです。今作で僕が出演するシーンにも、バカリズムさんならではの世界観が広がっていたので、その世界の一員になれることがとてもうれしかったです」と喜びを語った。
このほか、実在した有名芸術家たちも登場する。歌曲王と呼ばれるシューベルト役は新原泰佑、作曲家で音楽教育家のチェルニー役は前原瑞樹、オペラ作曲家ワーグナー役は堀井新太、ドイツの作家・詩人・文芸評論家ハイネ役をお笑いトリオ「我が家」の坪倉由幸らの出演も発表となった。