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2025年7月15日 20:56

深作健太氏、偉大な父・深作欣二監督の思いを吐露「それが生き方だったと思いました」

2025年7月15日 20:56

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俳優の藤原竜也(43)、映画監督の深作健太氏(52)が15日、東京・丸の内TOEIで行われた映画「バトル・ロワイアル」舞台挨拶に出席した。

1960年9月20日に開業した映画館「丸の内TOEI」が東映株式会社本社の入る東映会館の再開発に伴い7月27日に閉館。この日は「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトとして、2000年公開の映画「バトル・ロワイアル」を上映。主演を務めた藤原と、脚本を担当した健太氏が舞台挨拶に登壇した。

同作は健太氏の父親の故・深作欣二氏が監督を務めた。健太氏は「丸の内TOEI」について、「初めて自分が舞台挨拶に立ったのが、バトル・ロワイアルの試写会で、この丸の内TOEIでした。ガキの頃からずっと、上でオヤジが打ち合わせしているのを待ちながら映画を見たり、いろいろ思い出深い映画館です」と感慨深げにコメント。「2階席もあって、大音量も響く天井が高い劇場は日本でここが最後で、無くなってしまうのは悲しいですが。この風景を目に焼き付けて、いつかまた東映の皆さんとお仕事できたら。深作欣二もここに立ち、喜んでいると思います」と話した。

同作のプロデューサーだった健太氏は撮影を振り返り、「予算もスケジュールもどんどん打ち破っていて、プロデューサーとしては非常に困りました。(監督は)がんを患っていて、最後の作品を相談した時に、オヤジはずっと竜也くんをはじめ若い役者さんたちと一緒にやることを最後に望んでいた。それが深作欣二の生き方だったと思いました」と明かした。

藤原も「深作欣二監督が誰一人間違えることなく、生徒全員の役名を記憶していました。監督が一番アグレッシブで、生徒一人一人に向き合ってくれて、すごく温かさを撮影前から感じていました」と回顧。「(同作は)自分にとって宝物ですね。映画の魅力を教えてくれたのは深作組。少しでも若い時に参加させてもらった事がきっと財産として残っている。昔も思いましたが、あそこまで才能のある方とはもっとご一緒したかった」と思いを伝えた。

「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトは27日まで丸の内TOEIにて開催。

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