俳優の北村匠海(27)が主演を務める映画「愚か者の身分」(10月24日公開)の主題歌が、シンガー・ソングライターのtuki.による書き下ろし楽曲「人生讃歌」に決まったことが25日、発表された。tuki.が映画主題歌を手がけるのは今回が初めて。
映画は、作家・西尾潤氏の第2回大藪春彦新人賞を受賞した同名のデビュー作が原作。SNSで女性になりすまし、身寄りのない男性から個人情報を引き出して戸籍を売買するなど、闇ビジネスに手を染める若者たちの姿を描く。
主人公のタクヤ(北村)とマモル(林裕太=24)は、劣悪な環境で育ち、気づけば犯罪組織の手先となっていた。闇社会の中で、タクヤは兄貴分の梶谷(綾野剛=43)の助けを得て、マモルと共にこの世界から抜け出そうとする。物語は3日間の出来事を、それぞれの視点から描き、若者の貧困や日本社会に浸食する闇ビジネスの実態など、社会的なテーマも織り込まれている。監督は、岩井俊二監督のもとで助手を務め、2004年に劇場デビューした永田琴氏。
主題歌を手掛けたtuki.は、現役女子高校生のシンガー・ソングライター。23年9月に「晩餐歌」でデビューし、各種音楽チャートで上位にランクイン。ソロアーティストとしては歴代最年少で累計2億回以上の再生回数を記録し、現在までに4億回再生を突破している。代表曲に「地獄恋文」「騙シ愛」「ギルティ」などがある。
tuki.は、「ままならない現実に直面する登場人物たちに寄せて『人生讃歌』という曲を提供させていただきました。結果的に、私が大切な人たちに伝えたいことをとてもストレートに歌えた曲になりました」とコメントしている。
主題歌発表にあわせて予告映像とビジュアルも公開された。