のん、「この世界の片隅に」再上映に喜び「人生の中で欠かせない作品」

俳優・アーティスト、のん（32）が2日、都内で行われたアニメ映画「この世界の片隅に」（片渕須直監督）の終戦80年上映の公開記念舞台挨拶に登壇した。

映画は、こうの史代さんの同名漫画が原作。2016年11月に公開され、戦時中を舞台に18歳で広島・呉に嫁入りした北條すず（のん）が戦時下でも健気に生きる姿を描いた。今年が終戦80年であることから、期間限定で再上映されている。

約9年ぶりの“公開”に、「再び劇場で見られる機会に恵まれてうれしい」と笑顔で挨拶し、「私の中ですごく特別な作品で、役者をやっていく人生の中で欠かせない作品になっています。ずっとたくさんの方に見続けていただけて心からうれしい」と喜びをかみしめた。

劇場には若い世代の姿も。のんは、「戦時下の日本で起きていた出来事を直接体験した方に話を聞く機会が少なくなっている中で、（当時に）思いを巡らせていくと、こういう生活があったんだなと想像できる。そして、想像してみると、自分の生活の中にある幸せを感じることができると思う」と力強く呼びかけた。