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歌舞伎俳優の中村勘九郎(43)、中村七之助(42)、中村米吉(32)らが3日、東京・歌舞伎座で行われた松竹創業百三十周年「八月納涼歌舞伎」の初日劇場前イベントに登場した。
恒例の公演に勘九郎は「納涼の季節がやってまいりました」と喜び、「今回は、一部二部三部とも、古典、新作、踊り、そして久しぶりの上演のものと、良いラインナップで、皆様に楽しんでいただけるようになっていると思います」とアピールした。
また、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げた主人公を描いた、大ヒット上映中の映画「国宝」についても言及。「今、『国宝』効果で、歌舞伎がブームになっておりますけども、これをブームで終わらせず、我らは一生懸命務めますので、どうぞ最後までご覧くださいませ」と呼びかけた。
七之助は「今年もこの納涼歌舞伎に出演させていただきまして、本当にうれしく思います。一生懸命、千秋楽まで突っ走りますので、よろしくお願いいたします」と挨拶。米吉は「私は第一部の『男達ばやり(おとこだてばやり)』で、“とま”という、ウソしかつかない女の役を務めております。第二部では、七之助兄さんに食べられるお姫様をさせていただいております。正反対の二役でございます。一生懸命務めます」と意気込んだ。七之助と米吉は第二部の舞踊劇「日本振袖始」に出演。七之助は「岩長姫実は八岐大蛇」を初役で勤め、米吉は「稲田姫」を演じる。
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