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俳優の原田龍二(54)らが9日、都内で行われた映画「ハオト」(丈監督)の公開記念舞台挨拶に登壇した。
東京・本多劇場で2005年に初演された創作舞台を、戦後80周年平和祈念作品として映画化。太平洋戦争末期の東京郊外にある精神病院を舞台に、病院内との対比で外界の狂気を問うテーマを、シリアスだけでなくユーモアとサスペンス、ファンタジー要素も織り交ぜて描く。
主演の原田は、元エリート海軍兵の水越を演じた。オファーを受けた際について、「撮影に入る1年前に、個人的に監督から“龍ちゃんで主役の映画を作りたい”というお話をいただいた。でも、最初ふざけてると思っていたんです。こういう形で、もてあそんでいるなと思った」とぶっちゃけ。しかし、「(監督の)“この作品で僕は勝負をかけたい”という一文を見た時に、“ぜひ台本を読ませてください”ということで台本を送っていただいて、読んで快諾した。その文から、本気だというのが伝わってきましたので、“僕も一蓮托生で頑張らせていただきます”ということで、お受けしました」と明かした。
また劇中の、原田演じる水越の弟・正和(石田隼)が、特攻隊で出撃するシーンでは、涙を流してお芝居をしていた。そのシーンを振り返り、「軍服を着た石田くんを見て、“このシーンはうまくいくな”と直感的に思いました。自慢じゃないんですけど僕、泣くお芝居は出来ない。なので、あれはお芝居というよりも、原田龍二がそこにいて、石田くんの感情を僕が受け取ったという場面だったと思います」と語った。
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