アニメ「聖闘士星矢」の主題歌「ペガサス幻想」やテレビ朝日系「轟轟戦隊ボウケンジャー」の主題歌などで知られる歌手のNoBこと、山田信夫さんが腎臓がんのため、今月9日に亡くなったことが13日、公式サイトで発表された。61歳だった。
今年2月には、8年前に腎臓がんと診断されていたことを公表していた。長年の闘病生活の末、入院先の病院で息を引き取った。
NoBさんは1984年、ロックバンド「MAKE-UP」のボーカリストとしてメジャーデビュー。代表曲「ペガサス幻想」は、テレビアニメ「聖闘士星矢」の主題歌として国内外で高い人気を誇り、世界中のファンに親しまれてきた。
それ以降もアニメソングや特撮ヒーローソングなど数々の楽曲を手がけ、作詞・作曲も担当。国内外のコンサートやイベントでも精力的に活動し、その歌声とパフォーマンスで多くのファンを魅了してきた。
NoBさんは8年前に腎臓がんと診断され、放射線治療や薬物療法を続けてきた。当時、医師から「余命5年」と告げられたという。
公式サイトは「本人の“歌う”ことへの強い意志と共に強く戦い抜きました。息を引き取る前日も、作曲した楽曲のアレンジのことや、ファンの皆様と会えるステージの話をし、最後の最後まで“ロックミュージシャンNoB”であり続けました」と記している。
葬儀は、遺族の意向により関係者のみで執り行われた。公式サイトは、自宅への弔問や取材は控えるよう呼びかけている。
ファンに向けては、後日、改めてお別れの会が開催される予定で、詳細は決まり次第、公式サイトなどで案内される。
NoBさんは今年2月、8年前に腎臓がんと診断されていたことを公表。3月には、メキシコ公演とゲスト出演予定だったイベントへの出演を取りやめることを発表した。