「このまま君だけを奪い去りたい」や「瞳そらさないで」などのヒットで知られるロックバンドDEENのボーカル・池森秀一（55）が考案したオリジナルレシピによる生十割蕎麦専門店「SOBA CAFF IKEMORI」が今月28日に、東京・日本武道館内にオープンする。アーティストやタレントがプロデュースする飲食店やショップは多いが、武道館に特定のアーティストの店がオープンするのは開館60年の歴史の中で初めて。
池森は「15年以上、365日ほぼ毎日そばを食べ続けてきた」と言うほどの愛好家。「SOBA CAFF IKEMORI」は、その池森が、これまで培ってきた知見を活かして創作した蕎麦を提供する異色店だ。
1号店は2022年6月に東京・赤坂にオープンした。同店はいろいろな食レビューでの点数は高く、都内のそば店の中でも高い評価を受けている。そんな実績もあり、都内2店目として日本武道館店のオープンとなった。
運営をするのは、DEENが所属する芸能事務所「グッデイ」。同社の系列会社が日本武道館の指定業者になっていることが開店に結びついたと言う。同事務所関係者によると「現在、使用していない武道館内の部屋を利用して飲食店が出来ないかと提案」したところ、60周年を迎えた武道館の新たな試みとして利用者のサービスにもなると判断されたようだ。
メニューも工夫している。もりそば、かけそば、特製かき揚げそばというスタンダードはもちろん、グルメアプリ「SARAH」が主催する「JAPAN MENU AWARD 2024」の関東そば部門で二つ星を受賞した「冷やし坦々そば」や丼物、武道館らしく、「玉ねぎ」に着想を得たオリジナルメニュー「オニオンつけ汁そば」も開発した。
池森は「生麺の十割そばなので健康にもよく、幅広い年代に向けて喜ばれるはず。しかも、カウンター席からは北の丸公園の自然を一望できます。まだ暑さが続きますが、秋の紅葉、冬の静寂、春の新緑と四季折々の風景を楽しむことができます」とPRした。