俳優の大沢たかお(57)らが25日、都内で行われた映画「『沈黙の艦隊』北極海大海戦」(吉野耕平監督、9月26日公開)の完成報告会に登壇した。
漫画家・かわぐちかいじ氏による人気コミックを原作に、大沢が主演とプロデューサーを務め、Amazon MGMスタジオが実写化。映画2作目となる今作では、冷たい北の海で繰り広げられる緊迫の魚雷戦では、砕ける流氷を回避しながら、最新鋭潜水艦同士の戦いが激しく加速する“北極海大海戦”が描かれる。
核ミサイル搭載の原子力潜水艦〈やまと〉の艦長・海江田四郎を演じる大沢は、「自分たちとしては、“もうこれ以上出来ない!”というところまで追い込んで、スタッフ・キャスト全員一丸となって作った」と今作をアピール。苦労もあったようで、「続編ってすごく難しくて、皆さんの中で海江田のイメージがあると思うので、それを破壊していかなきゃいけない。また別のステージに『沈黙の艦隊』を上げるには、何か新しい要素を入れていかなきゃいけないというのは、前作以上にすごく悩んだ。前作以上に、海江田に魂を込めないと成立しないなと思いました」と語った。
また、オーロラの輝いている甲板に海江田が出て来るシーンは「どうしても見てほしい」という。「僕が実際に、北極でオーロラをずっと見てきていて、プロデューサーがその写真をほしいというから渡した。それをベースにCGチームがオーロラを作っていって、そこに(海江田として)立たせていただくという、すごく貴重な経験をさせていただいた」と感謝しつつ、「(劇中では)真冬の−40度の中なんだけど、(撮影)現場は+40度ぐらいの真夏で、ものすごく苦しい撮影だった。でも、そういうのを含め、一個一個丁寧にやっていたので、この作品はきっと前作以上のパワーと中身になると確信した」と振り返った。