1
女優の梶芽衣子が7日、東京・中央区の国立映画アーカイブで行われた映画祭「第47回ぴあフィルムフェスティバル 2025」(20日まで、同所)に出席した。
梶は「私が憧れた女優たち〜梶芽衣子デビュー60周年企画」と題した特集企画に登場。新人時代に心打たれたという女優に関してトークを行った。
この日は「若者のすべて 4Kレストア完全版」「しとやかな獣」の2作品が上映された。梶は「若者のすべて」に出演した仏女優アニー・ジラルドについて、「芝居がすごい。それだけでも尊敬。台本を受け取ったときにどう解釈して、どうしたらこの芝居になるんだろうと。憧れましたね」と明かした。「しとやかな獣」に主演した若尾文子には「日本の映画会社の女優さんで一等賞。ナンバーワンだと思っています」と語り、「演技プラン立てるとき、どういうところから入るのかを聞きたい。本当にすごい人」と尊敬のまなざしを向けた。
トークでは他に、日活デビュー時の苦労話やエピソードを披露。代表作の一つとして知られる「女囚さそり」シリーズでは、自身の提案でセリフのほとんどない主人公を演じたが、「セリフがない芝居が大変だということをいやというほど感じた。無言でやりたいなんて、偉そうに言ったけど、こんなに大変なんだとつくづく感じた」と振り返った。
広告