1
俳優の柄本佑(38)と渡辺謙(65)が初共演する映画「木挽町のあだ討ち」が、2026年2月27日に公開されることが9日、発表された。
原作は作家・永井紗耶子氏が2023年に第169回直木賞と第36回山本周五郎賞をダブル受賞した同名時代小説。江戸の芝居町で語り草となった仇討ち事件の真相を描くサスペンス時代劇で、監督・脚本は源孝志氏が務める。
物語は雪の夜、芝居小屋近くで美しい若衆・菊之助が仇討ちを果たす場面から始まる。事件から1年半後、菊之助の縁者と名乗る侍・総一郎(柄本)が芝居小屋「森田座」を訪れ、関係者から顛末を聞くうちに、裏に潜む真実が浮かび上がる。森田座の立作者で黒幕の篠田金治(渡辺)が物語の鍵を握る。
主演の柄本は「何を隠そう、うちの父は木挽町の生まれでして、原作小説が出た時に『これは読まなければ』と、あまり本を読まない僕が珍しく買って読んだ作品です。まさか自分にお話が来るとは思いませんでした」と明かす。
「原作を読んだ方は『あれ、どうやって映画にするの?』と思われるかもしれませんが、ご安心を。流石は源監督。脚本を読んで『そう来たか』と唸りました」と自信をのぞかせた。
源監督は脚本構想中、別作品の打ち合わせで渡辺と偶然会った際のやりとりを披露。「謙さんが『“木挽町のあだ討ち”読んだ? 面白いよね。映画にならないかな』と言ってくれて、そこから役の話になったんです」と振り返った。
渡辺は「原作を読んだ時から映画化したいと思っていました。源さんから出演のオファーをいただいた時は2つ返事でした。脚本はミステリーと群像劇の要素が入り、東映らしい痛快なチャンバラ時代劇になりました」と語った。
広告