タレントのデヴィ夫人(85)、神田うの(50)、はるな愛(53)が10日、東京ビッグサイトで行われた「デヴィ・スカルノ生前葬イベント」に出席した。
葬儀・埋葬・供養・相続など終活産業にかかわる企業による、日本最大の専門展イベント「第11回 エンディング産業展」内で、存命中に自分自身の葬儀を執り行う生前葬を実施した。
会場には若かりし頃のデヴィ夫人の写真が飾られ、棺(ひつぎ)のふたにはクリスタルがふんだんにあしらわれ、内側には愛犬の写真がちりばめられた特注の棺が、イケメンの外国人男性たちに担がれて入場。
デヴィ夫人はグレーのドレスに厚底のヒールを着用し、ステージ上に運び込まれた棺から登場した。
弔辞を読んだ神田は、「夫人の嘘つき! いつも『私は108歳まで生きるの、煩悩の数まで生き抜くのよ』とおっしゃっていたのに。こうして弔辞を読む日がこんなに早く来るなんて…」と本当に参列したように悲しみを吐露。出会いは神田が23歳の頃、美川憲一を通じてだったそうで、「私が50歳になった今でも変わらず、温かく愛情深く接していただいたことを感謝しています」と思いを伝えた。
同じく弔辞を任された長年の友人のはるなは、「私はずっとデヴィさんのことを憧れていました。デヴィさんは常に華やかで華があること。行動力があり、海外を飛び回ってそのままパーティー会場に行く忙しいスケジュールも。ダンスもすばらしく、社交ダンスでは今でもリフトされ、グルグル回されてシュタッとポーズを決める姿に、私もこうやって年を重ねたいなと思いました。最後は内面から輝く美しさです。動物や生きづらさを感じている人たちへの大きな愛やぬくもりで包み込んでくれています」とデヴィ夫人の人となりを絶賛した。
目の前で弔辞を受けたデヴィ夫人は、「自分で見られないものがある、それは自分のお葬式です。今日ここで私はありがたいことに生前葬をやらせてもらって、素晴らしい弔辞を伺いました。このお仕事を受けて良かったと思いました」と感謝。戦争体験や戦後の生活など自身の半生を振り返り、「いま東京の夜空はまったく星が見えませんが、当時は満天の星が見えました。その星を見ながら『いつか世界に飛んでキラキラした存在になりたい。歴史に名を残したい』という思いで、私は人の3倍勉強して、人の3倍働いて、人の3倍努力して、人の3分の1の睡眠でこれまで参りました。今でもそうです」と語り、「人生で一番大事なことは、自分で目標と目的と使命感を持つこと。それが欠けている人は貧しい人生を送ることになります」と断言。「気が付いた時からでも遅くないので、ぜひ目標と目的、そして使命感を持って生きていただきたい。あとは努力です。夢は見るものではなく、つかむものです。努力次第で必ずつかめます」と力強く呼び掛けた。