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俳優の西島秀俊(54)と台湾出身のグイ・ルンメイ(41)が12日、都内で、映画「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」(真利子哲也監督)の初日舞台挨拶を行った。
息子の誘拐事件をきっかけに、米・ニューヨークで暮らすアジア人夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり、崩壊していく家族を描いたヒューマンサスペンスで、二人は夫婦を演じた。
今作はセリフの約9割が英語。西島は「英語でセリフを言うっていうのは、どうしても発音に意識が向きがちで、監督は決してきれいな発音は全く求めていなくて、感情が高ぶってうまく言えない瞬間を喜ぶ監督だった」と振り返り、「ルンメイさんが素晴らしい俳優さんで、目の前で本当にリアルな演技、リアルな感情を表現してくださっているので、そこに引っ張られて自分の内面が充実した。感謝しています」と“妻”への信頼を口にした。
一方のルンメイも「西島さんが大きなエネルギーを与えてくれた」と言い、「西島さんは大きな木のような存在です。私はその下で転ぶのも恐れずに楽しく遊んでいる子どものような感覚でした」と感謝した。
また、「釜山国際映画祭」「台北金馬映画祭」への出品が決まっているほか、台湾、フランスでも公開される。
西島は「たくさんの国で見ていただけるのはうれしいことですし、観客の皆さんが見る事で完成する映画なので、どんな風に完成させていただけるのか楽しみですし、ちょっとドキドキしています」と話した。
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