俳優の妻夫木聡(44)、窪田正孝(37)、永山瑛太(42)らが19日、都内で行われた、映画「宝島」(大友啓史監督)の公開初日舞台挨拶に登壇した。
作家・真藤順丈氏の同名小説を実写化。アメリカ統治下の沖縄で、自由を求め駆け抜けた“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちの友情と葛藤を描く。
2021年にクランクインの予定だったが、度重なるコロナ禍に、二度の撮影延期を経て、24年2月に撮影が始まった。
主演の妻夫木は初日を迎え、「やっぱり感慨深いですね。この映画は6年がかりで、ようやく今日という日を迎えました。不死鳥のようによみがえるこの映画を見ていると、やはり思いの力はすごいな! と改めて僕も感じました」と喜んだ。
永山は“戦果アギヤー”のリーダー・オンを演じた。初めて脚本を読んだ際について、「この役は、この映画にとって大きな意味を持つ役で、果たして自分がまっとう出来るか、すごくプレッシャーを感じていた。正直“不安である”ということを口にしてしまった瞬間は何度もありましたけども、沖縄に着いてからは切り替えて、“考えて何か結果が出るものでは無いな”と思い、そこからは覚悟を決めてカメラの前に立つようにしていました」と振り返った。
また、撮影中については「基本的には、世間話とか、待ち時間もあまりコミュニケーションを取らないようにしていた。窪田くんとも話した記憶が無いし、この間、初めて(たくさん話した)」と明かし、「戦果アギヤーとして基地に乗り込むシーンを撮っている時も、イヤな感じだなと思われるかもしれないけど、いすを一人だけ何十メートルか離れたところに置いていた。当時の人の気持ちというか、どこかでスリルを味わっているのを、疑似体験していたのかもしれないですね」と語った。