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2025年9月24日 18:33

宝塚歌劇団、戦時歌「海ゆかば」めぐる意見を受け歌唱中止、東京公演は別曲に

宝塚歌劇団、戦時歌「海ゆかば」めぐる意見を受け歌唱中止、東京公演は別曲に
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宝塚歌劇団は24日、公式サイトで、宝塚大劇場で上演中の宙組公演「BAYSIDE STAR」で使用している楽曲「海ゆかば」について、この日の公演から歌唱を行わないと発表した。

11月22日からの東京宝塚劇場での公演では、楽曲そのものを差し替えて上演する。

公式サイトでは、「宙組公演『BAYSIDE STAR』のS22Aにて使用している楽曲『海ゆかば』については、当該楽曲を歌唱すること、あるいは使用することに対し、さまざまなご意見を頂戴していることを受け、当社において熟考を重ねた結果、本日9月24日の公演より歌唱は行わないこととし、東京公演では楽曲を差し替えて上演する」と説明した。

同歌劇団は「お客様におかれましては、ご理解を賜りますようお願い申し上げます」と呼びかけている。

「海ゆかば」は1937年、戦争の機運が高まる中で、国民精神総動員運動に呼応し、国民歌謡として作られた。原詞は奈良時代の歌人・大伴家持が編んだ『万葉集』の一節で、作曲は信時潔。戦時中には軍歌や精神教化の歌として広く歌われた。

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