俳優の上川隆也(60)、藤原紀香(54)、高橋克典(60)らが29日、都内で行われた舞台「忠臣蔵」の製作発表会に登壇した。
赤穂浪士たちが繰り広げる義と葛藤と信念の物語。討ち入りの真実に迫り、謎を解き明かす新たな歴史ドラマの演出は、堤幸彦氏が手掛ける。主演の上川は大石内蔵助、藤原は大石の妻・りく、高橋は吉良上野介を演じる。
上川はオファーを受けた時の心境を、「純粋にうれしかったです。誰しもが演じられる役ではないということは重々承知しておりましたし、ご指名はとても光栄なものだとして受けとめました」と振り返りつつ、「これまで積み重ねてこられた作品の歴史や重みを踏まえた上で、僕自身は、あまりのめり込まず、前のめりにならず、むしろ(共演者の)皆さんと楽しみながらお芝居を作っていきたい」と意気込んだ。
以前、大岡越前守忠相を演じたことがある高橋は「なぜ、(悪役の)吉良上野介の役が来たのか、何日も考えましたが、やらせていただくことに決めました」と挨拶。
上川は共演の藤原について、「これまでに2度ご一緒させていただいて、もう信頼しかないです。とんでもない女優さんでいらっしゃるので、今回も、稽古の期間を経て、何を見せてくれるのか、楽しみでしかないです」と期待。
初共演となる高橋については、「まさか吉良上野介をお受けいただけるとは(悪役なので)ついぞ思っていなかったんです。『(高橋の)オファーを考えているんですけど』というところから、お話は伺っていたんですが、僕は個人的に『高橋さんは無理でしょう…』と考えていたことが、まんまと覆されました。この時点で、これまでにない『忠臣蔵』になったと言っていただけるようなものになるのではないかという、大きな期待が生まれた瞬間でもありました」と裏話も披露した。
公演は、東京・明治座で12月12日〜28日まで上演後、名古屋や高知、大阪などで上演。