俳優の竹野内豊(54)と歌手の堺正章(79)が10日、都内で、映画「SPIRIT WORLD」(31日から全国公開)の先行公開記念初日舞台挨拶を行った。
今作は、日本・フランス・シンガポールの合作で、フランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴが主演を務め、竹野内、堺、風吹ジュンらも出演する、迷える大人たちの希望と再生を描いたファンタジードラマ。
フランス人歌手クレア(ドヌーヴ)は、死後の世界でユウゾウ(堺)と出会い、ユウゾウの遺言を果たそうとするハヤト(竹野内)の旅を見守っていく物語。
撮影は、ドヌーヴが来日し、群馬県高崎市と千葉県いすみ市で行われた。竹野内は「(日本・フランス・シンガポールと)3カ国のスタッフが現場にいて、非常に国際的な風景だった」と言い、「エリック監督がものすごく現場で楽しんでおられて、カットが掛かった時に『アーユーハッピー、豊?』って聞いてくださる。監督が全ての決定を握っているっていう世界観ではなくて、みんなが楽しんでいるならOKっていう自然と笑顔があふれて来るような現場でした」と普段とは違った現場の雰囲気を楽しんだそう。
堺も「カトリーヌさんに対しても再敬礼をするような感じではなくて、楽にリラックスして演技ができる楽しむことができた。みんながフラットでやった方がいいという現場だったので、非常に居心地がいい現場だった」と振り返った。
イベントでは、竹野内が現場でのドヌーヴの様子や、クランクインの前にお祓いを受けた際、堺が英語でドヌーヴたちに神主の言うことや儀式の意図などを説明していたエピソードをじょう舌に紹介。すると堺が「今日は竹野内さん、よくしゃべりますね。普段は本当に寡黙な方なんですけど、今日は皆さんがこれだけ来てくださったんで喜びの声を出してくれているんでしょう。しゃべれるんじゃない」とツッコまれた竹野内は「ちょっと…汗かいていますけど」とタジタジだった。