「SixTONES」の松村北斗(30)、女優の高畑充希(33)らが10日、都内で行われた、映画「秒速5センチメートル」(奥山由之監督)の初日舞台挨拶に登壇した。
今作は、アニメーション監督の新海誠氏が手掛けた2007年公開の同名劇場アニメーションが原作。小学校卒業とともに離れ離れになった遠野貴樹(松村)と篠原明里(高畑)の特別な思いと、時の流れによるすれ違いが描かれる。
松村は「いよいよ公開したんだなっていう興奮もありますし、不安な気持ちもあるんです」と率直な思いを告白。集まった観客に「ハッピーエンドなのか何エンドなのかは自分たちの中で解釈していくもので、終わって30分とかで決められるものではないんじゃないかなって。(皆さんが)じっくり考えたいって顔にも見える。それだけ真摯に受け止めてくれたんだなってうれしい気持ちです」と明かした。
撮影は昨年8月から今年の3月まで行われたという。撮影や宣伝活動で印象に残ったことを聞かれると、高畑は「撮影はわりと孤独な感じで、1人で窓の外を見ているシーンが多くて、監督に相談したりしながら静かに淡々と撮影が進んでいって、そこから宣伝にかけてどんどん別のパートの皆さんに会えたり、話が聞けたりして、公開に向けてチーム感がぎゅってなっていく感じ」と振り返り、「みんなで頑張った作品を届けようって熱量がどんどん目に見えて、チームの一員として参加させてもらっている感じが強かったのが今までない経験でした」としみじみと語った。
一方松村は、今作が釜山国際映画祭で上映された時のことが印象に残ったようで、「オープンシネマっていう三千何百人が入る劇場で、でっかいスクリーンで上映が終わったら、観客がこっちに寄ってきて、円のように囲われて拍手をあびたときに、この光景は一生忘れないだろうなって思いました」とうれしそうに振り返った。