「めざましテレビ」のお天気コーナーでキャスターを務めていた“ちかちゃん”こと高樹千佳子(46)。彼女はなぜ芸能界を離れたのか? 『ABEMA エンタメ』の密着企画「NO MAKE」が迫った。
高樹は横浜国立大学2年生だった頃に芸能事務所からスカウトされ、4年生で「めざましテレビ」のお天気キャスターに抜擢された。
高樹「サイン会にたくさんの方が集まってくださったり、街で声をかけていただくこともありました。身の丈以上の仕事をいただくこともあって、チャンスとして前向きに捉えて『この経験を経ないと成長できない』と考えていました」
その後、「めざましどようび」や「すぽると!」などを担当し、順調にキャリアを積んでいくが、私生活では後回しにしていたことがあった。それが20代での結婚だ。
高樹「(結婚を)遅らせていました。まだ30歳前後で結婚するのは早いって思って。結婚よりも仕事を選んだ。『仕事をしないと』って思っていました」
カレンダーの発売がなくなった

「結婚すると仕事が減るのでは」
そんな不安から結婚を先延ばしにしていたそうだ。そして、その疑念が現実となる。
高樹「30半ばで結婚すると少しずつ仕事は減っていきました。20代の時はレギュラー番組が6〜7本ありましたが1本に。高島彩さんなど、結婚して子どもが生まれても第一線でやっている方もいらっしゃいますが、星の数ほどのフリーアナウンサーで残れるのはひとにぎりだと思うんです。やっぱり年齢を重ね、ライフステージも変わっていく中で、なかなか20代と同じ仕事の量をキープするのは難しい」
結婚、出産を経て仕事は激減。独身時代には毎年出していた自身のカレンダーも発売されなくなった。
高樹「人気商売だから。でも、だからこそ、自分が“それ”で恵まれていた時代もあった。年齢を重ねると維持していくことが難しくなるのは分かっていました」
2019年、17年間所属した事務所を辞めて39歳の時に大手不動産企業に就職した高樹。しかし、子育ての時間をより確保したいと、フルフレックス・フルリモートも可能な現在の会社に再度転職した。
高樹「今はすごく柔軟に働いています。もし今の環境に満足できていなかったり、都合が悪いのであれば動いた方がいいと思います。やっぱり動かないと、変わらない。行動を起こすと良い方向にいくことも多いので、まずは情報収集だけでもいいから、友達の話を聞くなど何かしら動いてみる。そうすることで開ける道もあるんじゃないかな」
(『ABEMA NEWS』より)