1
元HKT48で女優の兒玉遥(29)が11日、都内で、著書「1割の不死蝶 うつを卒業した元アイドルの730日」(KADOKAWA刊)の発売記念イベントを行った。
アイドル時代にうつ病を患い休業した経験をつづった自身初の自叙伝。兒玉は「約1年半前から準備して完成した作品。やっとファンの皆さまの手に届くのはうれしい」と喜び、「SNSで文章や写真が消費されていく世の中で、本として物で残せるというのは自分的にも意味がある」と言葉をかみしめた。
当初は出版に向け、「芸能やアイドルはたくさんの人の夢である職業。私は心を壊しちゃって、社会復帰できる自信がないくらいまで弱っちゃった。そんな姿を赤裸々に書いていいのか」と葛藤もあったという。
それでも「うそのない自分でいたい。隠しているより話したほうが自分の心も楽になると思った」と執筆を決め、「今、うつに悩んでいる方やサポートしている方に、ちょっとした気づきや希望を届けられたら」と力を込めた。
約2年の休業期間。病と向き合う中で救いとなったのは「母の確固たる愛」と明かし、「『いつでも遥を守るから』と抱きしめてくれた朝があった。無償の愛で支えてくれる母の存在が大きかった」と振り返った。
兒玉は2011年、HKT48の第1期生オーディションに合格。「はるっぴ」の愛称で親しまれ、14年のシングル「控えめI love you !」で初センターを務めた。19年6月にグループを卒業し、現在は女優として活動している。
広告