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俳優の小林薫(74)、戸塚純貴(33)らが11日、都内で行われたアニメ映画「ホウセンカ」(木下麦監督)の公開記念舞台挨拶に登場した。
物語は、独房で孤独な死を迎えようとしていた無期懲役囚の老人(小林)を主人公に、 “大逆転”に人生を賭けた男の愛の物語。主人公・阿久津のヤクザだった“過去”を戸塚が、無期懲役囚の老人となった“現在”を小林が、ダブル主演で演じた。
物語にちなみ、自身の“大逆転エピソード”を問われた戸塚は、小学校から続けていた少年野球の印象的な思い出を回想。「体が細くて、身長も伸びなくて、打球が遠くに飛ばない。打てないからレギュラーから外されたりしていて、なんとかレギュラーになりたくて、バントをめちゃくちゃ練習したらバント要員でレギュラーを勝ち取ることができた」と言い、「大人になっても、そういう得意な事を見つけることが大事なことだなと感じている」と語った。
小林は「僕はよく渋谷場外で馬券を買っていた。ある時、当たらないもんだから腰を上げたくなくなって、知り合いにお金を渡して、『これで買ってきてください』って言ったら、『金が足りない』って言うんですよ。3000円(買うはず)が3万円になっていて、それが来ちゃった(当たった)んですよ」とニヤリ。「108万くらいになって」と言うと、客席からは静かに「えぇ〜」という声が上がり、「大逆転って言えるかなぁ…。そんなもんですね」と振り返っていた。
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