俳優の北村匠海(27)、林裕太(24)らが13日、都内で行われた映画「愚か者の身分」(10月24日公開)の「公開直前!Z世代とホンネトークイベント」に登壇した。
作家・西尾潤氏の同名小説を原作に、永田琴監督が実写映画化。今作は、闇ビジネスから抜け出そうとする若者3人による3日間の逃亡サスペンスで、北村はとある犯罪組織の手先として戸籍売買を行うタクヤを、林はタクヤの弟分のマモルを演じた。
北村は今作について、「今を生きる理由を探せる映画になってくれるといいなと、ずっと思っています」と語り、「昨今、芸能界も色んな事件が多い中で、やっぱり一歩間違うと人って違う道に行ってしまう。現代社会において、そこは全員が綱渡りしている状態だと思っている。だからこそ、小さな小さな幸せをこの映画でも感じていただけたらいいのかなと思います」と呼びかけた。
林も「何か勇気ある一歩を踏み出してみることって、すごく大切。それを伝えてくれた映画なのかなと」とアピールした。
北村は今作に出演したことで、お金の価値について考えることもあるという。自身は8歳から芸能活動をしていたといい、「これだけお金をいただいて、自分の生活が色々整ってくるけど、子どもの時に自分の父母が、僕ら兄弟に与えてくれた物とか収入って、今の僕よりも少ないんですけど、とても幸せだったんです。習い事も出来たし、ご飯もおいしかったし、高校も私立に入れさせてもらえたり。じゃあ僕は“ここまでお金を得ている理由はないのかもしれない”とか」とお金を持っていることと幸福度は違うという思いを吐露。
そして、「この映画を通して、お金ってそんなに良いものではないと思ったりもしています。ちょっとした事が実は幸せであり、人とのつながりの“ありがとう”の大切さだったりが、この映画にちりばめられている気がする」としみじみ語った。