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2025年10月14日 11:00

忌野清志郎さん、初のドキュメンタリー映画制作決定 デビュー55周年記念し来秋公開へ

忌野清志郎さん、初のドキュメンタリー映画制作決定 デビュー55周年記念し来秋公開へ
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バンドマン・忌野清志郎さんを描く初のドキュメンタリー映画の制作が14日、発表された。

公開は2026年秋を予定。未公開映像や関係者の証言を交え、日本のロック史に不滅の足跡を残した彼の音楽と生き方を記録する。

今年はRCサクセションと忌野さんのデビュー55周年にあたる節目の年であり、本作はその記念企画の集大成として制作される。

忌野さんは1968年、高校在学中にRCサクセションを結成し、70年「宝くじは買わない」でデビュー。

「雨あがりの夜空に」「スローバラード」「い・け・な・いルージュマジック」など数々の名曲を世に送り出し、圧倒的なライブパフォーマンスで伝説を築き、「KING OF ROCK」の異名を不動のものとした。

91年のRCサクセション活動休止後も、ソロやTHE TIMERSでの音楽活動に加え、映画やドラマ出演、絵本執筆、さらにはサイクリストとしても活躍し、ジャンルを超えて表現の幅を広げた。

愛と反骨の精神を燃やし続けた忌野さんは、チャーミングでアグレッシブな人柄と、偽りない愛と魂を込めた表現で、日本のロックシーンの礎を築いた。その存在感と音楽性は今も多くの人々の心に響き続けている。

監督を務めるのは、2024年にロングランヒットとなった映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』を手がけた相原裕美氏。同作は、「帰って来たヨッパライ」(67年)や「あの素晴しい愛をもう一度」(71年)などのヒット曲で知られる作曲家・音楽プロデューサー加藤和彦さんの功績を再評価させ、往年のファンだけでなく若い世代にも支持を広げた。

本作でも、音楽業界での豊富な経験を生かし、対象への情熱と敬意をもって深く掘り下げる相原監督の手法が発揮される。こうしたアプローチは、ドキュメンタリー界で高く評価されており、忌野さんの魅力を新たな視点から伝えることが期待される。

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