俳優の杉咲花(28)、南琴奈(19)、板垣李光人(23)、松居大悟監督が15日、東京・新宿区の成子天神社で行われた、映画「ミーツ・ザ・ワールド」(10月24日公開)の大ヒット祈願イベントに登壇した。
今作は、芥川賞作家・金原ひとみ氏の同名小説が原作。新宿・歌舞伎町を舞台に、擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」をこよなく愛するも自分のことは好きになれない27歳の主人公・三ツ橋由嘉里(杉咲)の新たな世界との出会いが描かれる。
撮影は昨年の夏に行われたという。印象に残ったことを聞かれると、杉咲は「映画がクランクインする前、新宿の神社でみんなでおはらいしたことが懐かしいなって…」と思いをはせ、「西新宿の撮影シーンもありましたし、(舞台となった歌舞伎町から)全部徒歩で行ける場所でロケをしていたので、とても手触りのある撮影の日々でした」と振り返った。
さらに、「どんどん新宿が自分にとって心地よい場所になっていって、今まで見えてこなかった景色が見えたりとか、すごくきれいな街に見えたりとか、新しい街に見えました」と思い出を明かした。
一方、希死念慮を抱えるキャバ嬢・鹿野ライ役を演じた南は、「夜に撮影して、朝日が昇ったころに解散して、普段だったらその時間に行くことがなかったので新鮮でした」と笑顔を見せた。
また、既婚のナンバーワンホスト・アサヒ役を演じた板垣は、「チョコフラッペが大好きな役」だと紹介し、「由嘉里と一緒に神社の階段に座って、由嘉里の“ぬい活”を見守っているシーンがあって時間との戦いでした」と語った。早く撮り終えないと手に持っているフラッペが溶けてしまいそうだったとし、「スタッフさんが作ってくれたもので、時間との勝負だった。愛情がこもってました」と感謝した。