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俳優の板垣李光人（23）と中村倫也（38）が声優を務める劇場アニメ「ペリリュー ー楽園のゲルニカー」（久慈悟郎監督、12月5日公開）の主題歌を、俳優で歌手の上白石萌音（27）が担当することが15日、発表された。あわせて予告映像と新ビジュアルも公開された。
原作は漫画家・武田一義氏による同名漫画。白泉社「ヤングアニマル」で連載され、かわいらしい絵柄ながら戦争が日常であるという狂気を圧倒的なリアリティで描き、第46回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した。
物語の舞台は太平洋戦争末期の1944年、南国の美しいペリリュー島。フィリピン奪還を目指す米軍の拠点とするため、日米両軍が激しい戦闘を繰り広げた。日本軍は自決も許されない持久戦の末、約1万人の兵士のうち生き残ったのはわずか34人だった。
心優しい漫画家志望の主人公・田丸（板垣）と、勇猛で頼れる相棒・吉敷（中村）が、極限の戦場で必死に生き抜こうとする友情の物語だ。
同作の主題歌「奇跡のようなこと」の作詞はロックバンド「MONGOL800」のキヨサク、作曲はKazuyo Suzuki氏が担当。作品に静かに寄り添う上白石の歌声は、兵士たちの想いが重なる重層的な物語を優しく、そして力強く包み込み、観客の心に深い余韻を残す。
上白石は、「楽曲を聞くだけで島の風や波、そして今につながるバトンのようなものも感じられ、映画のその後にも思いをはせながら大切に歌いました」とコメント。
さらに、「映画で初めてこの作品に出会う方も田丸くんと吉敷くんのことが大好きになると思います。この二人に板垣李光人さん、中村倫也さんの声や、息や、魂が注ぎ込まれると思うと、とても楽しみです」と期待を込めた。
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