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2025年10月16日 14:44

北山宏光、6年ぶり主演舞台「見てくださる方に何か心に残るものを」

北山宏光、6年ぶり主演舞台「見てくださる方に何か心に残るものを」
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歌手で俳優の北山宏光(40)、俳優の渡辺大(41)、横山由依(32)、岡田結実(25)らが16日、都内で行われた、舞台「酔いどれ天使」の製作発表に出席した。

原作は、黒澤明さんが監督し、三船敏郎さんが主演を務めた同名映画。敗戦後の東京の闇市を舞台に、酒好きで毒舌な医者・真田と肺病(結核)の宣告を受けた闇市の顔役・松永の人間模様を描く。

北山は約6年ぶりの主演舞台。「この歴史ある作品に携われる事をとてもうれしく思っておりますし、この令和に産み落とす事にとても意義を感じております!」とコメント。現在、稽古2週目に突入し、稽古場では「とても追い込まれております(笑)」としつつ、「とても楽しい現場です。自分なりの松永を演じていけたらと思いますし、見てくださる方に何か心に残るものを。そして、そこから咀嚼(そしゃく)して体に染み込んで、また考えてもらえるような作品を目指して作っております」と意気込んだ。

また、演出を務める深作健太氏は巨匠・深作欣二監督の息子。健太氏は「僕、黒澤先輩が苦手で」とぶっちゃけ。「俺が東映育ちで、黒澤さんは東宝を主軸とされて作られていて。(黒澤さんは)ずっと神様のような方で、目線がしっかりと善悪をしっかりと分けている。一方、うちの父親はノラ犬の方というか、沼から這(は)いずり上がれない人間を描いてきた作家。その二人の“昭和”と今、自分は毎日対決しているような気分で作っています」と作品への思いを説明。「プレッシャーと最初は思ったけど、プレッシャーより心強い仲間の皆さんと、昔のオリジナル映画のことはすっかり忘れて、この脚本で板の上でどう生きるかを向き合って作れていると思う。天国にいる黒澤さんや親父たちにも胸を張って見せられる作品になればいい」と目を輝かせて話した。

東京公演は11月7日〜23日まで東京・明治座で上演。

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