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俳優の西岡徳馬(79)、雛形あきこ(47)、演出家の宮本亞門氏(67)らが17日、東京・新宿区の紀伊國屋ホールで、舞台「『新 画狂人北斎』−2025−」(全国12都市で公演)の囲み取材を行った。
宮本氏が演出を手掛け、これまで朗読劇や舞台化されてきたが、今回は今までの脚本をゼロにし、新作として上演される。江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎(西岡)の生き様や人間模様が描かれる。
稽古中に印象に残ったことを聞かれると、雛形は、みんなで西岡の誕生日を祝ったことを挙げた。「亞門さんは枕をプレゼントしていましたよね、北斎のことを寝る時も忘れるなみたいなことを(思っていたのでは)…」と明かすと、西岡は「あの枕では寝られませんでした」とまさかのクレーム。宮本氏も「あれは寝にくいですよね〜」と言葉を返し、笑いを誘った。
西岡は今回、ふんどし姿も披露している。「ふんどし姿になるために、日焼けをして、大変でした」と振り返り、「もっと汚く、数カ月風呂に入っていないみたいにしてくれって言われたので、足なんか真っ黒けです」と笑った。
西岡は普段から体力作りに励んでいるといい、「この体が商品になるので、脳裏に浮かんだ芝居ができるようにはしたいなって思います」と語った。
体力作りの秘けつを聞かれると「まだ足りねぇ(という気持ち)です」と即答し、「満足したら終わりです。(自分の芝居に)満足しているなんて、とてもじゃないけど言えません。下手だな、下手だなと思っています。ダメ出しをもらえると、ありがとうございますって感じです」と言葉に力を込めた。
東京公演は同所でこの日から22日まで行われる。
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