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映画「無こその存在あるいは鮎子の人生」(GEN TAKAHASHI監督)に鮎子役で主演した女優の佐久間あゆみ(24)が17日、北海道・夕張市で開催中の「第35回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2025」で「ニューウェイブアワード賞」を受賞した。
今作で佐久間は映画デビュー。授賞式では「素晴らしい賞を頂けてうれしいです。この賞を糧に新しい波を映画界に吹かせたい」と喜びを語った。
今作は、「ポチの告白」「GOTH」などを手掛けたGEN TAKAHASHIが監督・脚本を務めた作品。格差社会のどん底に生きながらテロを夢想する若い女性と、彼女を助ける謎のイタリア人男性の姿を通し、壊れゆく日本の闇を描いた社会派ドラマ。
この作品の中で、佐久間はマッチングアプリを利用して詐欺や窃盗を繰り返す20代の天海鮎子役を演じた。官庁を標的にした大規模テロを計画するも、銃器の入手ルートさえ見つけられず、詐欺行為を続ける。
佐久間は12歳の時に子役でデビュー。舞台やバラエティー番組、CMなどで活動してきた。2年前には日本音楽事業者協会が製作した違法薬物撲滅映画「絶対零度のオアシス」にも主演し、昨年は石原さとみ主演の映画「ミッシング」(吉田恵輔監督)に出演するなど活動の幅を広げてきた。
佐久間は「女優として、芝居を通して世界中、日本中に新しい波と世界、そして作品を届けられるように頑張っていきたい」と目を輝かせた。
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