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大森立嗣監督が、現場で長澤まさみを下の名前で呼びたかったという話をすると、永瀬正敏も「（役が）親子関係なので、“まさみちゃん”と言うのを目標にしていたんですけど、ずっと“長澤さん”でしたね。でも、その感じが、応為と北斎は良いのかなというのはありました」と振り返った。これを聞いた長澤は、「全然気にしてなかったです。なんと呼ばれても私は大丈夫なので。でも、どちらかというと“長澤！”とか“まさみ！”とか言われがちな方なんですけど、お二人はすごく丁重に扱ってくれていると感じています」と語った。
大谷亮平は撮影について、「監督とお会いする前に、色々と自分の中で考えて“こんな感じでやろうかな。こう見えたら良いな”というのがあったんですけど、会うなり、“1回それを全部捨ててほしい”と言われまして、“風景だったり、虫が飛んでたりという、そういうものをキャッチして、その時に感じたものを出してほしい”という、今まで聞いたことがないような演出で、本当にビックリしちゃった。監督の演出論は今回初めて実践してみたことだったので、この先、ものすごく印象深く残るだろうなと思います」と振り返った。
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