「どうぞこのまま」の大ヒットで知られる女性シンガー・ソングライター、丸山圭子(71)が、3年ぶりのニューアルバム「彩色兼美」を25日に発売したのを記念して同日、東京・港区の赤坂ストラドホールで「丸山圭子 アルバム『彩色兼美』発売記念ライブ〜Piano De Aterier〜」と銘打ったライブを開いた。
往年の熱烈なファンが多数詰めかける中、ニューアルバムから「海とピアノと珈琲と」をはじめ、「風花」「月影」「Soul Mate」「どうぞこのまま2025」「五線譜を舞う恋」など全8曲を熱唱。
また、シンガー・ソングライターの大西亜里が、バイオリニスト・福元麻理恵とのコラボで松田聖子の「瑠璃色の地球」を披露してステージに花を添えた。
バックを務めたのは、サトウレイ(46、ベース)=丸山圭子の長男=、穴水佑輔(24、ピアノ、ボーカル)=大学での教え子=という若いミュージシャンとの世代を超えたコラボも楽しめる聴きごたえのあるライブとなった。
丸山は、自ら楽曲を作って歌うほかに、山口百恵、南沙織、岩崎宏美ら多くの歌手に楽曲を提供。1976年7月5日発売の「どうぞこのまま」(詞曲・丸山圭子)から50年目の今年は、2009年から客員教授を務めてきた洗足学園音楽大学を3月に定年退職。再び精力的に音楽活動を開始したのを機にニューアルバムをリリースした。
久しぶりのアルバムの出来に大満足の丸山は「アルバムタイトル『彩色兼美』は、普通の四字熟語『才色兼備』とは字が違っていて、私が考えたものですが、女性の心の彩り豊かな美しさを曲の中に込めたいと思って、そのタイトルを付けました。これまで作ってきたアルバムの中でも特に今回は、作品的にも音的にも自信を持っていますが、音楽評論家の富澤一成さんが、『どうぞこのまま』が収録されたアルバム『黄昏めもりい』(1976年3月5日発売)を気に入ってくださっていて、そのアルバムと同じくらいの素晴らしいクオリティーだと言ってくださったのがとてもうれしかったです」と笑顔をのぞかせた。
