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2025年10月29日 12:00

小林聡美主演で山田太一の名作「岸辺のアルバム」舞台化 「山田太一さんの代表作を今から楽しみにしています」

小林聡美主演で山田太一の名作「岸辺のアルバム」舞台化 「山田太一さんの代表作を今から楽しみにしています」
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俳優の小林聡美(60)が主演を務める舞台「岸辺のアルバム」が、2026年4月から東京と大阪で上演されることが29日に発表された。

1977年放送の同名ドラマを原作とし、脚本家・小説家の山田太一さんの代表作を初めて舞台化。家族の崩壊と再生を描いた衝撃作が、半世紀近い時を経て新たな形でよみがえる。

原作ドラマは、1974年9月に発生した多摩川水害をモチーフに、母親の不倫をきっかけに家庭が崩れていく様子をリアルかつセンセーショナルに描き、当時のホームドラマの常識を覆した作品。脚色は倉持裕氏、演出は木野花氏が務める。共演には杉本哲太(60)、細田佳央太(23)、芋生悠(27)、田辺誠一(56)らが名を連ねる。

物語の舞台は、多摩川沿いに暮らす田島家。母・則子(小林)、父・謙作(杉本)、娘・律子(芋生)、息子・繁(細田)の4人家族は、一見平穏だが、それぞれが秘密や葛藤を抱えている。母は無言電話の相手と交流を始め、父は仕事一筋で家族との距離が広がる。娘はプライドから虚勢を張り、息子は偶然3人の秘密を知って混乱。解決を試みる中で家族の問題が次々と露わになり、台風接近が事態をさらに悪化させる。

小林は、「期待感しかない昭和平成混合キャスト。そんな面々で、山田太一さんの代表作のひとつ『岸辺のアルバム』を、舞台の上でどんなふうに表現できるのか今から楽しみにしています」とコメント。

共演する杉本も「小林聡美さんとは約30年ぶりの夫婦役になります。そして私自身は10年ぶりの舞台、木野さんの演出を受けるのは初めてになりますので、緊張もしていますがとても楽しみです」と意気込みを語った。

東京公演は2026年4月、東京芸術劇場シアターイーストで開幕。大阪公演は同年5月、松下IMPホールで予定されている。

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