お笑いタレントのヒコロヒー(36)が1日、東京・柴又で行われた「寅さんサミット 2025」で、山田洋次監督らとのトークショーに参加した。
「寅さんサミット」は今年で11回目を迎え、「日本の原風景を守り、後世に伝える」をテーマに、映画「男はつらいよ」がつないだ縁のもと、「地域と地域」「人と人」をつなぐイベント。
会場に集った大勢の寅さんファンを前に、同じく寅さんの大ファンというヒコロヒーは「同じ温度で寅さんを愛している人がこんなにいらっしゃるというこの空間に胸がいっぱい」と感激。
寅さんとの出会いは、「25歳くらい」で、「1作目を見て、『何てとんでもない男なんだ』って心をグッとつかまれた」と言い、「20歳からお笑いに飛び込んでおりまして、正しくなれない、世間様と足並みをそろえられないようなはぐれ者たちが何とかやっていくような世界で生きている最中に、寅さんと出会って、(寅さんも)とんでもない人なのに愛される。笑っちゃうとかが、私の好きなお笑いと通ずるところがあったのかも」と寅さんに魅了された部分を分析した。
それを聞いた山田監督は「特別な人ですね、やっぱりあなたは。あなたはとても敏感に受け止めてくれたんだな。僕にとってはうれしいことだけど」と喜んだ。
ヒコロヒーが「男はつらいよ」シリーズに出るとしたら? との問いに山田監督は、寅さんの娘役を提案したが、「顔が美人だから、アイツ(寅さん)の子じゃないかもしれないね。でもちょっとおかしいところは似ているね」と笑った。
また、小説家デビューもしているヒコロヒーに山田監督は「この人と脚本を書いたら楽しいんじゃないかなと思うな。そういうイメージをたくさん持っている人なんじゃないかと思いますよ、喜劇の脚本ね」と“オファー”。憧れの人からのお誘いにヒコロヒーは一瞬絶句しつつ、「そのお言葉を胸に、いっぱい書きます! これは一生一生胸に刻むようなお言葉になりました、ありがとうございます」と感激しきりだった。
