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ABEMA NEWS

2025年11月4日 18:00

「野球選手の時は“パパかっこいい”って言われたが…」元侍ジャパン・山口俊がちゃんこ鍋店で“憧れの父”を取り戻す「ベガス進出プラン」とは?

「野球選手の時は“パパかっこいい”って言われたが…」元侍ジャパン・山口俊がちゃんこ鍋店で“憧れの父”を取り戻す「ベガス進出プラン」とは?
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 ベイスターズやジャイアンツで活躍しメジャーリーガーにもなった山口俊は引退後、「ちゃんこ鍋店」を経営している。元侍ジャパンの大投手はなぜ大きく舵を切ったのか? 3人の子どもたちからの“父への眼差し”は変わったのか? メディア初告白のラスベガス進出プランとは? 『ABEMA エンタメ』の密着企画「NO MAKE」が迫った。

【映像】元侍ジャパン・山口俊の「元グラドル美人妻」と3人の子ども

 山口は2005年、ドラフト1位で横浜ベイスターズ(当時)に入団し抑え投手として活躍。2017年に読売ジャイアンツへ移籍すると2019年には投手3冠(最多勝利・最多奪三振・最高勝率)に輝いた。その後、2年間のメジャー挑戦を経て、再びジャイアンツに戻ったものの、2022年、35歳の時に戦力外通告を受け引退した。

山口「セカンドキャリアとして野球にずっと携わる考えがなかったんです。(現役が)終わった後に野球から離れて、初めて世に出て、仕事をしてみたかった。じゃあその時に何をしようかなと思ったら、『うちのちゃんこは美味しい』と自信があったので飲食をやろうと。東京に出して集客さえできれば勝てるという思いがありました」

ユニフォーム・サインは飾らない

接客する山口

 山口の父は元力士の「谷嵐久」。引退後は妻と山口の兄と大分でちゃんこ鍋店を営んでいた。山口は店を継いでいた母と兄から反対を受けながらも粘り強く「東京でちゃんこ鍋店をやりたい」と説得したのだ。

 こうしてオープンした東京・六本木にあるちゃんこ鍋店、「TANIARASHI」。店内はユニフォームやサインなどが飾られておらず、山口曰く「味で勝負」しているという。食べログの評価は3.53(10月30日時点)、人気の高さがうかがえる。

 山口がここまで飲食店に打ち込む原動力は何か? そこには、プロ野球時代の父を知る子どもたちが関係していた。

「僕は野球選手になるんだ」に「甘くねーよ」

山口の子どもたち

山口「野球選手の時は『パパかっこいいね』と言われたけど、飲食店で働く僕の姿は見れないから(子どもに)『毎日遅くに帰ってきて遊んでんの?』と言われる」

━━引退して、お子さんからの眼差しは変わりましたか?

山口「変わりましたね。やっぱり野球選手はすごかったなって。以前は子どもたちの友達も『え? 野球選手なの?』と。それで子どもも鼻が高かった。野球選手のすごさを辞めてから実感しています」

━━お子さんからどう思われたいですか?

山口「『パパみたいになりたい』と言われるように頑張っています。1軍で活躍するからこそ『野球選手のパパかっこいい』と思われる。今は経営者としてまだ2軍以下ですが、名の売れた会社を作れば子どもたちも『あの有名な会社はお父さんの会社なんだ』と。そうなるのが僕の目標なので」

━━仕事に充てている時間はどれくらいですか?

山口「ほぼ毎日、12時間以上だと思います。逆に今は妻や子どもとなかなか遊べていないです」

━━そこに葛藤はありますか?

山口「めっちゃあります。『でも頑張らないとあなたたちの欲しい物も買ってあげれないんだよ』と」

━━お子さんは何か習い事をされていますか?

山口「息子は野球、長女は体操をやっています。長女は『体操選手になりたい』などと言いますが『なめんなよ』と。息子も『僕は野球選手になるんだ』と言うから『甘くねーよ』と伝えています。でもそんなふうに僕が言うから『パパとは野球しない』と言われる」

 「飲食は甘くない」と自分が家族から言われたように、子どもにスポーツ選手の過酷さを伝える山口。しかしその表情はどこか嬉しそうだ。

 開店から5時間、立ちっぱなしで接客を続ける山口だが、実はこの店以外にも六本木に会員制のバーをオープンしたばかり。さらに、今年7月、ラスベガスに飲食店をオープン。そして今年中に、うどん店とバーを出店することをメディアで初めて明かした。

 年商はラスベガスを含めて3〜4億円ほどにもっていきたい、という。

山口「もちろん店舗も増やしていきますし、ビジネスを拡大していくんですけども、やっぱり飲食店で上場したい。アスリートのセカンドキャリアって全然夢がないと思っていて。それを上場することで、『野球しかやってこなくても、これだけできるんだよ』という姿を見せたい」

(『ABEMA NEWS』より)

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