音楽プロデューサーでミュージシャンの小室哲哉(66)、ゲームクリエーターの岡本吉起氏が5日、都内で行われた「アウトランカーズ」完成披露会に登場。小室が作詞作曲したヒット曲「恋(いと)しさと せつなさと 心強さと」の誕生秘話を明かした。
「アウトランカーズ」は、岡本氏らクリエーター陣が手掛けるスマホ向けアクションバトルゲーム。
小室がプロデュースする音楽ユニット「OVAL SISTEM」が歌うタイアップ楽曲として、小室が書き下ろした「風に舞う戦士」のミュージックビデオが同イベントでお披露目された。
小室が手掛けたヒット曲「恋しさと せつなさと 心強さと」は、アニメ映画「ストリートファイターII MOVIE」(1994年公開)のタイアップ楽曲として使用され、この日、小室と岡本氏は当時のタイアップ以来、約30年ぶりの対面を果たした。
小室は、今回のオファーを受けた時について「最初は、内容はよく分かってなかったけど、岡本さんありきでぜひやらせてくださいって感じだった。岡本さんとの(過去の)コラボレーションは僕の音楽人生の中でも結構記憶に残る経験なので」と言うと、岡本氏は「すみませんでした」と苦笑いで謝罪し、「恋しさと〜」の誕生秘話を明かした。
当時、小室が最初に提案した別の楽曲を、岡本氏が「(映画のイメージと)合わない」とボツにしたことで、「恋しさと〜」が誕生したという。岡本氏は「その頃、そんなに小室さんが偉い人だと思っていなかった。全然存じ上げてなくて、曲だけ聴いて、『これはないわ』って(ボツにした)。そしたら社内のみんなの表情が変わるんですよ。あとで聞いたら『すごい偉い人なんだけど』って。次にあがってきた楽曲『恋しさと〜』がバッチリだった」と回想。当時、小室に対してタメ口で話していたといい、「本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪した。
小室は、岡本氏について「いい意味で圧が強い方だった。勢いというか熱いものが常にある方なので、その時も熱量を感じた。イコールこの映画を絶対に盛り上げたいって気持ちの表れだと思う」と対応を称賛した。
