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ABEMA NEWS

2025年11月5日 18:00

元侍ジャパン・山口俊「アスリートのセカンドキャリアって全然夢がない」 ちゃんこ鍋店等で年商4億円&上場目指す

元侍ジャパン・山口俊「アスリートのセカンドキャリアって全然夢がない」 ちゃんこ鍋店等で年商4億円&上場目指す
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 ベイスターズやジャイアンツで活躍しメジャーリーガーにもなった山口俊は引退後、「ちゃんこ鍋店」を経営している。元侍ジャパンの大投手はなぜ大きく舵を切ったのか? 複数店舗経営&ラスベガス出店も成し遂げ、年商4億円を目指す“規格外のセカンドキャリア”に『ABEMA エンタメ』の密着企画「NO MAKE」が迫った。

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 山口は2005年、ドラフト1位で横浜ベイスターズ(当時)に入団し抑え投手として活躍。2017年に読売ジャイアンツへ移籍すると2019年には投手3冠(最多勝利・最多奪三振・最高勝率)に輝いた。その後、2年間のメジャー挑戦を経て、再びジャイアンツに戻ったものの、2022年、35歳の時に戦力外通告を受け引退。

 引退後は「野球から離れて世に出てみたかった」という山口。元力士である父「谷嵐久」の代から経営しているちゃんこ鍋店の味を信じ「東京に出しても集客さえできれば勝てる」と見積もっていたが、出店への道は多難だった。

山口「めっちゃ反対されました。(店を継いだ母と兄に)『飲食店ナメんなよ』『生半可な気持ちで飲食とかできないから簡単にやるって言うな』って」

 なかなか首を縦に振らない家族を説得するため、山口は何度も店に通い、電話でも思いを伝え続けた。

山口「『全部自分で責任を負うから』『資金も自分で出す』と。『その代わりちゃんこ鍋の出汁・とり天・唐揚げのレシピだけはちょうだい。これで俺勝負するから』と話したら、『そこまで言うんだったら』という流れでオープンした」

 現在、東京・六本木にあるちゃんこ鍋店「TANIARASHI」の店内はユニフォームやサインなどが飾られておらず、山口曰く「味で勝負」しているという。「TANIARASHI」の食べログ評価は3.53(10月30日時点)、人気の高さがうかがえる。

スタッフを睨みつける? 山口の接客メソッド

接客する山口

 野球談義に花咲く店内でふいに目つきが鋭くなる山口。視線の先には接客するスタッフ。何かミスをしてしまったのだろうか。

━━アルバイトの方の接客をじっと見ていましたが。

山口「うちの看板メニューの勧め方を見ていました。彼女はオープンからいてくれて、もう3年になりますが、説明がすごくスムーズにできていた。めっちゃ成長したなと」

━━接客で心がけていることは?

山口「ホスピタリティを求めています。正直飲食店は美味しいところはいっぱいあるし、どこで勝つかといったらホスピタリティしかないです。これはスタッフにも常に言っています。良い店にスタッフと一緒に行って『俺はこういうところを目指している』と見せる。それをスタッフたちがわかってくれて頑張ればおのずと店はよくなる」

 営業中、山口はお客から勧められた酒を拒むことなく飲み、コミュニケーションを図る。これも一種のホスピタリティーのようだ。

今年7月、ラスベガスに飲食店をオープン

山口の子どもたち

 そこまで飲食店に打ち込む原動力はプロ野球時代の父を知る子どもたちだという。

山口「野球選手の時は『パパかっこいいね』って言われたけど、飲食店の僕の仕事姿は見れないから、(子どもに)『毎日遅くに帰ってきて遊んでんの?』みたいな。でも名の売れた会社を作れば子どもたちも『あの有名な会社はお父さんの会社なんだ』と。そうなるのが僕の目標」

 目標に向けて山口はほぼ毎日、12時間以上仕事に向き合う。そんな山口だが実は、この店以外にも六本木に会員制のバーをオープンしたばかり。さらに今年7月、ラスベガスに飲食店をオープン。そして今年中に、うどん店とバーを出店することをメディアで初めて明かした。

 すべての店舗を合わせた年商は3〜4億円を目指しているという。

 閉店後、山口に今後の目標を聞いた。

山口「もちろん店舗も増やしていきますし、ビジネス拡大していきますが、やっぱり飲食店で上場したい。アスリートのセカンドキャリアって全然夢がないと正直思っている。それを『野球しかやってこなくてもこれだけできるんだよ』という姿を見せたい」

 最後に、飲食をやることに反対していた大分の家族が今の山口をどう見ているのか聞いた。

山口「『すごいね』『正直まさかこんな続くと思ってなかった』と。やっぱり大分の本店をもっと世の中に出したい。大分の中津という小さな地域では売れるものもなかなか名前も出てこない。それを自分の名前を使ってもっと輝かせたいという思いだけなんです」

(『ABEMA NEWS』より)

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