「Aぇ！group」の佐野晶哉（23）、俳優の上白石萌歌（25）、柿澤勇人（38）らが7日、都内で行われた、アニメ映画「トリツカレ男」（高橋渉監督）の初日舞台挨拶に登場した。
原作はいしいしんじ氏の同名小説。何かに夢中になると他のことが一切見えなくなる男・ジュゼッペが、大好きな彼女・ペチカが心に抱える悲しみを拭い去るために、これまでに手に入れた技を使って解決していくラブ・ストーリー×ミュージカルアニメーション。
主人公のジュゼッペの声を担当した佐野は、大阪で行われたプレミア上映会に家族が来ていたことを明かし、「ショッピングモールの7階の映画館で上映していて、そのまま6階で合流してご飯を食べていて、僕のグッズを持ってくれている人の中で、人バレもせずにご飯が食べられた」とニヤリ。その時に、祖母からは「まーちゃんの今まで知らなかった魅力を知ることができて、さらにまーちゃんに“トリツカレ”たわよ」との感想をもらい、「100点のコメントをばぁばにもらったので、この作品は間違いなかったんだなと自負しております」とうれしそうにPRした。
ジュゼッペの相棒のネズミ・シエロの声を担当した柿澤は「僕の役者人生において、人から愛されるとか温かい役がほとんどなかった。人を追い詰める、あやめる、いわゆる悪役ばっかりくるんですよね。シエロみたいな可愛いやつの声を担当できて本当にうれしい」と声を弾ませていた。
また、最後の挨拶で佐野は「僕の人生を振り返って、楽しくてワクワクした瞬間を思い返したら、常に何かにトリツカレている瞬間だと思う」と切り出し、「9〜10年前にこの事務所に入って、アイドルっていうものにトリツカレて、夢中になって、メンバーと一緒に切磋琢磨して、デビューを目指して、去年デビューさせていただいて。もっと大きな夢を目指してメンバーと一緒に頑張っていて、時にくじけそうになる瞬間もいっぱいあるんですよ。グループを組む前は辞めようと思っていたし」とこれまでを回想。続けて、「そういうことすらも何かに夢中になること、必死になることって無駄じゃなかったんだなって思わせてくれるステキな作品だと思う」と実感たっぷりにアピールし、「皆さんも趣味とか仕事とか、恋とか夢中になる瞬間がたくさんあると思います。その感情を大切にしてください」と熱く呼び掛けていた。