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2025年11月12日 20:40

“ダメな兄”役のオダギリジョー、監督から「ピッタリの役」

“ダメな兄”役のオダギリジョー、監督から「ピッタリの役」
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俳優の柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかりが12日、都内で行われた映画「兄を持ち運べるサイズに」(中野量太監督、28日公開)の舞台挨拶付きプレミア上映会に登場した。

作家・村井理子氏によるノンフィクションエッセー「兄の終い」が原作。疎遠になっていた兄の急死により、バラバラになっていた家族が集結し、兄の人生の後片付けでさまざまな事実と直面する数日間を描く。

自分勝手な兄に幼い頃から振り回されてきた主人公・理子を演じた柴咲は、「早く公開されてほしいなっていう反面、作品を送り出す寂しさもある。この作品に関わらせていただいて、自分の家族のことをこれほど考えたことがあったかなってくらい、勝手に考えちゃう、そういう魅力がある作品だった」と語った。

オダギリは、妹にお金の無心をしたり、妻に三下り半をつきつけられたりするダメ男という役どころ。「監督から『今回の役はオダギリさんにピッタリですよ』って言われて、どういう捉え方をされているんだろうなって思った」と笑わせ、「自分自身もダメなところはいっぱいあるし、社会に適合できないタイプの人間ではあると自覚しているので、監督の思うことも納得できる。ただ、こういう役だからこそ、自分のダメな部分とか許されない部分を許してもらいたいなと思いながら演じた」と振り返った。

これから今作を見る観客に向かっては、「(僕の役に)嫌悪感を持たれるんだなって思うと、この場にいるのが嫌ですね。これからほとんどの人が嫌悪感を持つんでしょ? 嫌だなと思います」と苦笑いだった。

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