エンタメ

2025年11月13日 12:00

渡辺大知主演映画「道行き」来年2月公開 “時間を旅する映画”に人間国宝・桐竹勘十郎が初出演

渡辺大知主演映画「道行き」来年2月公開 “時間を旅する映画”に人間国宝・桐竹勘十郎が初出演
広告
1

俳優の渡辺大知(35)が主演を務める映画「道行き」が、来年2月13日に公開されることが13日、発表となった。

共演には、人形浄瑠璃文楽の人形遣いで重要無形文化財保持者(人間国宝)の桐竹勘十郎氏が名を連ね、今回が映画初出演となる。

本作は、中尾広道監督が脚本・編集も手がけた第28回PFFプロデュース作品(旧称:PFFスカラシップ)。今年7月に米・ニューヨークで開催された日本映画祭「JAPAN CUTS」で、最優秀作品にあたる「大林賞」を受賞し、国内外で注目を集めている。

物語の舞台は奈良県御所市。大阪から奈良へ移住し、購入した古民家の改修を進める青年・駒井(渡辺)のもとに、かつてその家に暮らしていた元所有者の老人・梅本(桐竹氏)がたびたび訪れる。梅本が語る町の昔話や、家に流れてきた時間の記憶に駒井は次第に惹かれていく。語らいの中で、ふたりの心に旅の風景が静かに広がっていく。

モノクローム(白黒)映像で描かれる本作は、移ろう時間の中にある“豊かな静けさ”を見つめ、観る者の心に眠る原風景を呼び覚ますような作品となっている。

主演の渡辺は、「自分は移住者の役として、この映画に流れている時間を旅していました」と撮影を振り返る。「この映画だけが持っている時間の味わいをゆっくりかみしめながら、皆さんの生まれた場所や育った場所、今住んでいる場所について思いをめぐらせていただけたらうれしいです」とコメントした。

一方、映画初出演となる桐竹氏は、「出演依頼が来た時は『私が? なぜ?』と信じられませんでした」と率直な心境を吐露。「自分が人形を持たずに演じる姿が想像出来ず、お受けするつもりは無かったのですが、色々と考えているうちに、60年近く人形と共に演じて来た自分から人形を取ったら、表現者として何が出来るのか…との思いに往きあたり、これも勉強のひとつとの考えから出演を決めました」と語った。

映画「道行き」は、2026年2月13日(木)より全国順次公開予定。

広告