女優の齊藤京子(28)が初主演を務める映画「恋愛裁判」(深田晃司監督、来年1月23日公開)の主題歌が、シンガーのyamaによる書き下ろし新曲「Dawn」に決定した。14日に発表された。
深田監督が約10年の構想を経て企画・共同脚本を手がけた本作は、元アイドルの女性に対して賠償命令が出された実際の裁判から着想を得た社会派ドラマ。日本独自のアイドル文化や“恋愛禁止ルール”といった暗黙の慣習に鋭く切り込む意欲作だ。
映画は、カンヌ国際映画祭での上映に続き、釜山国際映画祭など世界10以上の映画祭への出品が決定。先ごろ開催された第38回東京国際映画祭「ガラ・セレクション部門」に正式出品され、日本初上映となるジャパンプレミアが行われた。上映後には観客から「推しがいる人は必見」「アイドル描写のリアリティが圧巻」「考えさせられる作品」といった反響が寄せられている。
物語は、齊藤演じる人気アイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」のセンター・山岡真衣が、恋愛禁止のルールを破ったとして裁判にかけられるというストーリー。華やかなアイドル業界の裏側に潜む孤独や犠牲、そして“自分を取り戻す”ための葛藤を描く。
楽曲についてyamaは、「自分が選んだことを後悔しないと誓っても、人は欲望や期待に目が眩んで自分を見失ってしまうこともある。そして、次第に理想の自分から離れていくことへの葛藤とあがきが生まれる。それもまた人間らしさであるともいえるのかもしれない。夢とアイデンティティの狭間で揺れ動きつつ、理想とは違う自分だったとしても、その弱点すらもいつか愛せるように、許せるように。そう願いを込めて歌っています」とコメントした。
新曲「Dawn」は、映画公開に先立ち2026年1月21日に配信リリースされる。あわせて、yamaの歌声が流れる最新映像も公開された。
