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2025年11月15日 15:29

実際の事件が題材「ブルーボーイ事件」主演の中川未悠、「結構泣き崩れた」

実際の事件が題材「ブルーボーイ事件」主演の中川未悠、「結構泣き崩れた」
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映画「ブルーボーイ事件」(飯塚花笑監督)の公開記念舞台挨拶が15日、都内で行われ、主演の中川未悠(30)、シンガー・ソングライターの中村中(40)らが登壇した。

1960年代後期、高度経済成長期の日本で実際に起き、日本の性別移行医療が世界から遅れをとる結果となった「ブルーボーイ事件」から着想を得たオリジナル作。性別適合手術が違法か合法かを争った裁判に関わった人びとが描かれる。

性別適合手術を受けた証人として、裁判に出廷する主人公・サチを演じた中川は、トランスジェンダー女性たちを集めたオーディションで見事主役を射止めた。

ドキュメンタリー映画には出演経験があるものの、初めての芝居にして映画初主演で、「右も左も分からない状態だったんですけど、監督やスタッフ、俳優の皆さんに助けていただいたので、サチという役を演じきることができた」としみじみ。

撮影を振り返り「やはり、一番力が入ったのは法廷のシーン」と言い、「監督やスタッフの皆さんに『この法廷のシーンが大事だから』と何十回、何百回も言われていたので、失敗できない」と緊張感に見舞われたとか。セリフも長く「言えるかなっていう不安もあって、(本番前の)テストでセリフを言えたことの安心感から結構泣き崩れてしまって、その時にそばに中さんがいてくれたんです。すごく支えになった」と元同僚役で出演した中村に感謝した。

そして「撮影を思い出していて、今回携わってくれたスタッフの皆さんやこのメンバー、かけがえのない仲間に出会えたなと思う」と言うと、「ちょっと泣きそうになってきた…」と目頭を熱くした。

「幸せになる権利は、誰もが持ってもいいと思う。性別に限らず人種を問わず、その権利は持っていて欲しい。“幸せ”に正解はないので、いろんな色があったり、幸せの形もグラデーションだと思う。この作品が背中を押したり、心の光になれたら」と呼び掛けると、最後に「弁護士を演じられた錦戸亮さんはとってもかっこよかったです!」と声を弾ませ、笑わせた。

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