俳優の山田裕貴(35)、佐藤二朗(56)が17日、都内で行われた映画「爆弾」の大ヒット御礼舞台挨拶に登壇した。
作家・呉勝浩氏の同名ベストセラー小説を原作に、永井聡監督が実写化。爆弾の在りかを探す警察と犯人との取調室で行われる先読み不能の謎解きゲームで、東京中を駆け巡る爆弾探しがリアルタイムで進行する極限のリアルタイムミステリー。主演の山田は警視庁の交渉人・類家を、佐藤は爆弾の存在を告げる謎の中年男・スズキタゴサクを演じる。
佐藤は、今作の反響の大きさを肌で感じているようで、「10年ぐらい連絡を取っていなかった人からとか、ビックリするぐらい毎日、すごい熱量の長文の感想のメールが来る。爆弾チームにとってもそうだし、今年、なんか日本映画が元気で、すごくうれしいです。ありがとうございます」と喜んだ。
山田は撮影を振り返り、「二朗さんのタゴサクを目の前にして、こんなに素晴らしい俳優さんと、バチバチに真正面でやり合える、あの世界に入り込めたのは、僕の俳優人生にとってものすごく良い刺激、経験、そして学びをもらえました」と感謝した。
また、印象深かった出来事について山田は、「僕が取調室のやり取りをやっていて、(佐藤が)『あっ、ちょっと、今のむかついたな』と言ってくれた時があったんですよ。ふと、言ってくれたんですよ」と語るも、佐藤は「覚えてな〜い!」とぶっちゃけて笑いを誘った。山田はその際の心境を、「(僕は)唯一、タゴサクに腹を立てさせることが出来なきゃいけない役だったので、その時に、“俺、1個、役目をちゃんと出来たんだ”と(思った)」と明かし、「僕は、類家を二朗さんにたたき上げられた感覚があった。そんな二朗さんに本当に感謝しています。二朗さんのタゴサクが目の前にいなかったら、僕は類家を出来ていなかったんだろうなと思っています」と語った。
