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女優の秋吉久美子、シャンソン歌手の聖児セミョーノフ(41)、音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」もも、らが19日、都内で行われた、音楽劇「三文オペラ・歌舞伎町の絞首台」の会見に出席した。
ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトと作曲家クルト・ヴァイルにより1928年にベルリンで初演された音楽劇「三文オペラ」。今作では舞台設定をロンドンから新宿・歌舞伎町に移し、新たな解釈で上演する。
あまり悪党を演じたことがないという秋吉は娼婦役について、「ついにここまで来たかって感じ(笑)。夢も希望も愛もロマンもないの。その場の気分で変わる。今の時代で言うとメンヘラって言うんですかね〜、心が痛みきっている」と役柄について説明。「約100年前の作品なんですけど、今の時代と一緒で、現代主義とか格差の時代の中で、非常に退廃的な作品をブレヒトが前衛的に作った。今の時代とかぶりますし、私もここまで来たので頑張ります」と意気込んだ。
歌舞伎町について、「10代の子どもの時によく行っていた。歌声喫茶とか、夜ご飯は区役所通りで食べたり、夜中にケーキ食べたくなったら歌舞伎町に行ったり…。今の渋谷と下北沢が混じったような感じだった」と懐古。「今(の歌舞伎町)は、ヤダ、怖い。男の人がみんな顔白くて金髪だったり、ツーリストがキャリー引いて歩いていたり」と話していた。
今作は、12月17日から東京・歌舞伎町のSHINJUKU FACEで上演される。
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